警察庁犯罪被害者対策室長・太田裕之氏の回答文書
 前略
 お手紙と資料拝読させていただきました。最愛の息子さんを痛ましい事件で失われた悲しみいかばかりかと、ご胸中、拝察するにあまりあります。
改めて母子の絆の深さを思いました。

悲しみの中で、また、このような事件で息子さんを亡くされた無念さやつらさの中で、事件の真相を知りたいとお思いになることは当然のことと思います。

ご指摘の疑問点等も、母親としての思いからのものと存じます。ただ、私の立場で具体的なお答えをすることは避けるべきものと考えております。

埼玉県警察の換査については私から責任あるお答えをすることはできません。

しかし、飯島様が警察の捜査について納得されておらず、悲しみの中で真相を知りたいとのご希望を強く持っておられることは、十分理解いたしました。

そこで、埼玉県警察本部にあります犯罪被害者対策室に、飯島様からお手紙があった旨連絡し、県警として飯島様からよくお話を伺うように指導いたしました。

近々県警の犯罪被害者対策室の担当者からご連絡させていただくと思いま
す。

また、常盤大学の■■教授ともお会いになったようですが、■■教授は被害者カウンセリングの第一人者であり、私もいろいろと教えを受けている方です。
自助グループの方々との連携もお持ちですので、今後ともアドバイスがいただ
けることと存じます。

いずれにしましても、犯罪の被害者やご遺族の方々に対する支援は始まったばかりであります。
警察でも、犯罪の被害者支援は大切な責務であると考えており、そのための仕組みを整備し、また、被害者の方の心情に配意した対応に勤めるようにしているところでありますが、被害者の方から見るとまだまだ十分でない点も多々あろうかと存じます。
飯島様はじめ被害者の方々からのご意見を拝聴し、警察として十分な支援のあり方について検討を重ねて参りたいと存じております。また、飯島様の悲しみに思いをいたし、犯罪の防止にも一層努力しなくてはならないとも考えております。

友樹君のご冥福を心からお祈りいたしますとともに、飯島様におかれまして
も、お悲しみによりお体に障りがありませぬようくれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
平成11年12月27日

飯島京子様
早々
警察庁犯罪被害者対策室長
  太田裕之 (実際はサイン)


私としては、もう少し具体的な回答をいただけるものと思っていましたので 大変残念です。