飯島京子様へ

前略
先日のシンポジウムでは、大変お世話になりました。「犯罪被害者の会」の本村です。
早速、友樹君のホームページを拝見させて頂きました。15万人以上の方がアクセスさ
れているのを確認し、世間の少年犯罪へ対する関心の高さを再認識すると同時に、多
くの方々が友樹君の事件を知り、憤りを覚えていることと感じました。

大阪では、娘様と供に遊園地や新喜劇へ足を運ばれたそうですね。娘様の希望が叶
い、さぞ喜ばれたことでしょう。遺族になると、人生を楽しむことにどうしても罪悪
感を感じ、自責の念にさいなまれてしまいます。各言う私も、京子様と同じ気持ちで
す。罪悪感や自責の念を感じることや、加害者に対して怒りを抱くことは、人間とし
て当然の感情であるし、何より京子様が友樹君を愛していらした証拠であると思います。

私達被害者・遺族の悲しみや怒りは、決して消えることはないと思います。最近で
は、この悲しみや怒りという感情を失っていけないと思うようになりました。私達
は、愛する人の死から学び、教えられた事を社会に反映する責務を負っているのだと
思います。その原動力が、先にあげた感情であると思います。

これからも辛いことや追慕の思いに耐えかねる日々は続くこととは思いますが、いつ
か天国の友樹君のところへ行った時に、京子様が胸を張って、そして笑顔で友樹君に
語れる人生なることを願っています。

今後とも、京子様と供に活動をして行けることが出来れば幸いです。
素敵なホームページを紹介して頂き、ありがとうございました。きっと友樹君も喜ば
れていることと思います。

それでは、失礼致します。

                               草々
                              
                               本村 洋

追伸
 友樹君のご冥福を心よりお祈り申し上げます。