初めまして。私は36歳で、2人の子供をもつ母親でもあります。
平凡でも、お金持ちではなくても、家族が仲良く楽しく暮らせればいいと思って
専業主婦をしています。
私の家は、典型的な新興住宅のなか、似たような家族構成の人たちが
多くおられます。
そんな日本全国どこにでもあるような環境のなかで、専業主婦という立場ゆえに
普段から、よく見えてしまうことがあるので、勇気を出してメールを書きます。
それは、居場所のない子供達のことです。
いろんな事情で、お母さんがパートタイムも含めて仕事に出ておられる家が
とても多いのですが、その中には、「もう少し子供のことを知って欲しいな。」と
思ってしまうようなケースが本当に、本当に多くあるのです。
もちろん、専業主婦でもご自分の趣味や、習い事に忙しくされて、
同じように子供さんに目が向いていないお母さんもおられるし、母親が働くのが
悪いのでは、けっしてありません。これは、本当にデリケートなことなので、
誤解があってはならないと思い、ごく親しい人にしか話したことがないのですが、
あなたに襲ってきた深い悲しみも、加害者の親達がもうすこし、自分の子供に目を向け
心を配って育ててやっていれば、起こりえなかったと確信し、誤解を恐れず書いてい
ます。
実はうちのような、親が家にいて、子供の友達関係に口を出さない方針の家は、
居場所を捜し求めている子供達の溜まり場となっているのです。
そんな子供達は、時にはかたまって、中に入れてくれる家を捜してさまよい歩いて
います。
「ごめんね。今日は習い事に行っているのよ。」と、断られたその足で1〜2軒先の家の
チャイムをならしています。まだ小学生だというのに夜7時に遊びに来たり。
遊びにきても、家の子と遊びたくて来ている訳ではないのでそれぞれ勝手気ままに
過ごしています。リビングでごろごろしている子、1人で勝手にそこらの物を断りもなく
つかったり、2階に上がって主寝室や、客用寝室などに入り込んで遊ぶ子。
注意をすると止めますが、小学生の高学年ですので、そのくらいのことは
家庭で躾られていて当然のことなのに・・・。我が子は、仲良しのお友達と
子供部屋で遊んでいるというのに、なんだかおかしいですよね。
でも、そのような子供達の親が、結構PTAの活動には熱心だったりして・・・。
懇談では、子育てについて立派な意見を述べられます。
いくら、立派な教育方針があっても肝心の子供に目を向けていなければ、
なんの意味もありません。
加害者の親達は、もしかしてこんなタイプの人だったのでは?
なんて、知りもしないで勝手な根拠のないことを思ってしまいます。
残念なことに、我が子を見ずに、我が子を飾り立てるアクセサリーのほうが
気になる親達が増えています。
このままでは、いつどこででも、同じような悲劇が繰り返されてしまう・・・。
どうすればいいのでしょう?私に何ができるでしょう?
もう、何年も前から危機感を覚えています。
あなたの苦しみ、悲しみのことを考えると、少年法のあり方についても
憤りを感じずにはいられません。
でも、本当は今のままの少年法でちょうどいいような世の中になって欲しい。
みんなが、家族のこと、子供のことについてもっと真剣に考えていかなければ。
かすみ