初めまして。
友樹くんのご冥福を心からお祈りいたします。
Web Site を拝見させていただきました。
BBS に投稿させていただこうかと思ったのですが、mail
にしました。
少年法というものをあまり把握できていないので、
上手くは語れないのですが、被害者の人権が守られていない
っという事だけは、充分に理解できました。
警察の対応というのも、すごいものですよね?
私達の税金で生活しているにもかかわらず…
っというのが
わたしの本音です。
実は、私は6年前の22歳の夏に、大切な友達を交通事故で亡くしました。
彼は、警察が表現する『不良少年』といわれるタイプの人でしたが、
道端に死んでいる猫を、穴を掘って埋めてあげたりと、
心の優しい人だったんですよ。
その日彼は、後輩のバイクを借りて、友達と一緒に走りに行ってしまい
そのまま帰らぬ人となりました。
無免許・ノーヘル・信号の無い直線道路・深夜…
バランスを崩した彼は、後続の4台の車に跳ねられ意識不明。
一緒に走っていた友達も、無免許!
ここで、救急車でも来れば、自分も捕まる…
っと、
意識を無くしている友達を置き去りに、逃げました…。
(後に、この友達を主人が、殴りに行くんですけどね…
今では何事も無かったように、生活しているそうです…)
私が事故(ひき逃げ事故)を知ったのは、次の日のお昼のニュースでした。
事故前日に、職場を辞めていた彼の肩書きは…
「無職 ○○ ○○さん 21歳の運転する…
○○さんは、無免許で後輩のバイクを乗り回して…」
っと、飯島さんのおっしゃる通りの報道をされていました。
どうして、誇張されてしまうんでしょうね?
Media は、自分が当事者にならなければ、とても画期的な
情報機関だと評価してしまいますが… 報道のあり方を
まず、検討していただきたいですね。
私にとって、とても大切な人の死後も、世の中は昨日と同じように動いてる…
当時の私には、この事が、何よりも辛かったことを思い出します。
そして、興味本意か否かは分かりませんが、友達からの電話攻め!
「どうしてぇ〜?」
「死因は何?」
人間恐怖症 に陥りますよね?
でも、時間というものはすごい力を持っています。
あの事故から6年経って… 私は結婚し、新しい生活を始めています。
今の旦那は、彼の親友だった人。
お通夜、お葬式と錯乱していた私を、支えてくれました。
私と同じように、彼を思っていたから、私の痛みを
解かってくれたのかも知れません。
「あいつは、俺達の結婚を喜んでるかなぁ?」
なんて、冗談を言いながら…
夫婦揃って、彼のお墓参りに行くことが、行事になっています。
時間の経過と共に、彼のお墓に出向く友達の数も減ってきてしまいましたが、
今の私達にできることは、彼の存在があったことを、忘れないこと!
彼の分も、一生懸命に生きること!
そして、6年目の命日に、彼のお母さんと3人で
小さな7回忌と称して、お墓参りに行き、一緒にお食事をしていた時のことです。
身元確認の為に、変わり果てた息子と対面した際の警察の発言が…
「間違いないですか? お悔やみ申し上げます。
でも、生きていたら、補償問題などで大変でしたよ…」
だそうです。 霊安室で…
「ひどいね! おばちゃん! ひどいよね…」
っと、また悔しさが込み上げて来てしまいました。
確かに、無免許で、人のバイクで事故を起こした彼は悪い!
と思います。
でも…人の命とお金を天秤に掛けるなんて…
無神経にも程があると…。
自分の子供が、親より先に逝くということは、親にとって、
最大の親不孝だと思います。 それを、賞賛するかのような
表現で、慰めのつもりで掛けた言葉は、最低ですよね?
Web Site にて、警察とのやり取りなども読ませて頂きましたが、
何とも横柄な態度!
「専門的なことを調べてから質問して下さい」
っという言葉に、疑問を感じます。
「もしも自分だったら…」っと考えて、言葉を発して欲しいと思いますね。
法的に裁かれてしまうことは、今の日本では仕方の無いことです。
でも、被害者の納得のいく結果を出せなかったとしても、
被害者の納得のいく、捜査はできますよね?
どうしてしてくれないんだろう?
労を惜しんでいるとしか思えない。
出世を考慮して、組織優先の警察…
「事件の前日に戻してよ!」っとか、とてつもないことを
要求しているわけではないのに…。
飯島さんの場合と私では、状況が違うのであまり偉そうなことは
言えませんが…
大切なものを亡くした虚無感って、言葉にはできないですよね?
これからも友樹くんの為に、ご家族の為に、頑張ってください。
飯島さんの一生懸命な姿は、友樹くん、絶対に見てますから…
私もそう思って、頑張っています。
ひとつの命がなくなったこと、大事に受け止めて、頑張ってください。
同じような事件が、2度と起こりませんように…
そして、警察や行政の対応が、もっと良心的に変わってくれるように…
望むばかりではなく、私にもできること、少しずつ…
始めなければ…
これから産まれてくる子供が、人の痛みの解かる子になって欲しい。
私達も、そう育てたいと思います。
乱筆乱文にて、失礼致しました。
失礼な表現で、心を痛められてしまいましたら、お詫び申し上げます。
では…
2000年8月24日 則子