ゆうきくんのお母さまのホームページ、一気に読ませていただきました。人の命はそれほ
ど軽く扱われるのだということを知って、いてもたってもいられないほどの怒りを覚えま
した。加害者の少年、その親、警察、そして警察庁犯罪被害者対策室の方でさえ、被害者
の御家族の苦しみに全く目を向けようとしていないではありませんか。ゆうきくんを帰ら
ぬ人にした罪が、現在の少年法と警察の小細工や怠慢のおかげで少年院にしばらくいれば
帳消しになってしまうというのは、まったくおかしな話で、何を信じたらいいのかわから
なくなってしまいます。

確かこどもの時に、「人間の命は尊いのだから、交通事故などで間違って人をはねてし
まったとしても、一生それを背負って償いながら生きていかなければならないんだよ。被
害者になるより加害者になることの方が怖いんだ。」と教わった記憶があります。今の社
会はそれが常識ではないのですね。「間違って加害者になった」どころか、集団で暴行を
加えるという残酷な行為を行った人間達が、どうして一生その罪を償わなくて済んでしま
うのでしょうか。人を殺すということは、その人を大切に思う人たちから、ふつうの、ご
くあたりまえの幸せを奪うというとてつもなく大きな罪でもあるのに。

「このような事件をおこさないようにするにはどうしたらよいか。」お母さまのメッセー
ジは、私のように普段こういう理不尽さを感じずにすんでいる者の目をも開かせてくれま
した。人間は、自分の身に起こっていないことをなかなか想像できないものだと思いま
す。でも私は、これからは「被害者の会」の署名運動に出くわしたら署名しようと思いま
すし、友達とこのテーマについて話し合いたいと思います。少年法改正を支持する議員に
投票しようとも思いますし、子供が産まれたら人の命はどんなに大切なものなのか、きち
んと言葉で伝えようと思います。同じように、残された被害者の家族の方の痛みを、一人
でも多くの人が涙を流しなら感じ取ることができたら、それは社会を変える力になりうる
のではないでしょうか。だからお母さまがこのように勇気を持って発信なさっていること
自体が、このような事件を未然に防ぐことにもつながっていると思います。

泣き寝入りせずに真実を追究しようとするお母さまの強さが、一人でも多くの方を動かし
ますように。