飯島 様
 
おはようございます。
 
転勤族だったのですが5年前Uターンして実家と同じ市に家族4人で引っ越しました。
 
ある日実家の母の様子がおかしい事に気づき調べると
私の実家の隣家は34歳の精神障害者の体格の良い
男性が住んでいるのですが
10年以上「殺してやる」と度々脅されたり、敷地内に進入して
木の葉が鋏で切り刻まれたり、竹を投げつけられたり
ガラスや網戸、ブロック塀までが壊されたりしていることが分かりました。
 
80歳前の母はこのことを公にすると夜中に火をつけられるのではないか、
復讐されるのではないかとと恐れ長年誰にも言わなかったのです。
 
偶然母は日記のようなものを書いていましたので
コピーして警察や保健所に相談しましたが
当初いわゆるたらいまわしでした。法務局などにも相談し
結局保健所の管轄という事が分かりましたが
精神障害者の場合は病気がそのような行為をさせているという
ことで患者さんという事になり罪にはならないのです。
実際彼は措置入院になっても3〜4ヶ月で解除になり
自宅に帰りまた同じことを繰り返しているのです。
 
このことにかかわって初めて被害に遭うことの理不尽さといいますか
歯がゆさといいますか味わいました。
一般人として接したときの人々は皆良い方ばかりです。
ところが被害者の家族として動こうとすると
どうもこちらが悪者になったのかと思うほど何かが違う事に気づきました。
 
それと驚いたのは各職種の連携が取れていないことにも驚きました。
短期間で転勤されるのでそのへんにも問題がありそうです。
保健所の職員さんなどがミスをしたり誤った事を言ったりされても
すみませんという言葉ひとつで終わります。
そのミスでこちらの払った犠牲や労力は大変なものになりますに。
 
被害に遭うとその事だけでも被害者は傷つきぼろぼろになります。
それに加えてこちらには何の落ち度もないのに
加害者の精神障害者のほうにはたくさんの法律があって
各機関が動きますが
被害に遭ったこちらは誰も何もしてくれず
被害者本人はそのため通院中で衰弱してしまい
結局被害者の実の娘の私があちこちに文句を言って歩かなければならない
時間とエネルギーを使って各機関に説明してまわりやっと大変さが多少伝わり
少しずつは変わりつつあるようには思いますが
理解していただいたと思っても次々転勤で移動されますし、
何かやかましい人だとうとましく思われているでしょうし
という理不尽な事になっています。
個人情報も厳しくなりこのこともやりにくくなっています。
 
飯島さんの講演は島根県松江市に来ていただいたとき
聴かせて頂きました。
それからHPを時々拝見していました。
皆さんの色々な立場からの意見が載せられていますが
よく被害に遭われた方から「2度とこのような事が起きないように」
というような言葉聞かれます。
しかしもちろんそれはそうなのですが
私自身被害者の家族としてかかわって始めて知って驚いたり
あきれたりした事は以前は
頭の中では当然行われているだろうと思っていたいわゆる
常識と思っていた部分が
実は被害者になるとそういう扱いを受けない事が多い事が
分かりました。
 
例えば保健所に相談しても対応してもらえずその間も被害が続き
困っていた頃
県庁に電話を掛けて相談したところ担当課の係長さん(女医)が「県庁ではもっと
難しい問題を扱っているので保健所の担当になります。」と
相談を断られ翌日、同じ課に電話を掛けなおして
「県庁に相談に行っても良いですか?」と電話をかけると
係長さんの上司と名乗る方が「困ります!はいはい」と
いきなり電話を切られました。
 
これらは被害者になって実際体験しないと味わえない事です。
一人ひとりは皆良い方だと思うのですが
これが現実の一コマでした。
 
最近HPに飯島さんが入院しましたとか書いていらっしゃる事が気がかりでした。
何を書いたらよいか分からず
何を書いても何もならないと思い
自分のことを書かせていただきました。
 
私の母は心には傷を負いましたが元気で生きています。
それでもほんのひとかじりでも関わった私はあまりの理不尽さに腹の立つことが多く
ましてや飯島さんの場合はさぞやと推測しています。
 
貴重な体験をしたので被害に遭われた方々に何かできる事はと模索しています。
 
なにもして差し上げれないのですが時々HPに来さしてもらいます。
 
 
島根県  和子