飯島様 はじめまして。
私は北陸に住む平凡な母親です。
 
友樹君の事件は当時は知りませんでした。何故かと言うと残念な事に日々新たな事件が起こっているから「又ひどい事が起きたんだ。どうかしている最近の若者は・・」と憤りは感じるものの・・心に留め置く事が無かったのです。
 
私には3人の男の子が居ます。 S54,58,H2年生まれです。
ですからお母様とは多分同じ年代だと思います。
 
 先日三男(中二)が他校の生徒にボコボコにされ一対一とは言え、喧嘩の範囲を超えている怪我をして外科、脳神経外科、眼科、歯科の検査、治療は2週間を要しました。眼科は今後も注意が必要なために定期的に検診するように言われております。
 
学校にも外科の先生(警察の監察医もなさっている)にも事の成り行きも包み隠さず伝えてあります。
息子が陰口を言ったと言うことで相手から怒りの電話が入り謝っている息子を夜の9時頃公園に呼び出し・・場所の分からない息子とスーパーで会ったのに公園まで連れて行き喧嘩になったというものです。
謝りに言ったはずの息子が先に手を出したと言うのですが親バカの私は先に手を出させるように仕向けられたのだと思ってます。
 それはどうあれ・・息子はお腹に一発・・それからは相手の反撃は凄まじいもので・・首から上のみ何十発。頭部、額、鼻、目、口、顎に多数の殴打の跡。 顔は腫れ上がり目は出血して鼻血、歯はぐらついて唇は出血して腫れていました。学生服の上着は血だらけで帰ってきました。 その恐ろしい顔を家族に見せられなくて家の近くに来ても一人でどうしようか悩んでいたようです。
電話の様子で変に思った私は兄が帰ったので一緒に聞きかじった場所へ捜しに行ったのですが未然に防ぐ事は出来ませんでした。
息子は痛さと恐ろしさでその夜は眠れず・・私の部屋で一緒に休みました。一晩中家族も眠れず私は応急処置をして腫れを冷やし眠れぬ夜を過ごし相手の名前をやっと聞き出したのです。
 息子はそんな重傷を負ったのに「学校には言わないで」と言うのです。夜勤から帰った主人に何故救急車を呼ばなかったと叱られたのですが・・息子の気持ちに沿っての事だったけど・・たまたま大事に至らなかったがもし脳内出血でもしていれば悔やまれた事でしょう。
 結果が余りにもひどいので喧嘩と済ますわけには行かず相手の家に出向きました。父親の態度はあの子にしてあの親ありでしたが治療費は出すと言う事で納得していたのに・・
10日ほど経った頃に家の子が小学生の時に空手を習っていた事を持ち出し「空手経験者と言う事を知っていたら話は別だ。腕に自信があったのではないか。家の子もビッコを引いてて外科に掛かり治療費が発生している。お互いの治療費は自分で持とう」と訳の分からない事を言ってたりしました。
小学生の空手は型ばかりで・・やられた方が空手をやってて何の問題があるのでしょうか?
外科も同じ先生だったので分かった事はスケボーで転んだ事で昔の傷が痛んだだけ最近の物ではない事です。
 
結局請求した金額から相手の治療費を引いて振り込んできました。
もう話もしたくないので 忘れようと思います。
 
あの親は子供にどう言い聞かせたのでしょうか? 家の方を悪く言うだけなのでしょうね?
世の中にはやって良い事と悪い事があると言う基本の事を親も子も分かってないのだと思います。
 
そんな事もあり少年犯罪のサイトを見ていて・・青木さんのことを知りました。 青木さんのメールで飯島さんと共に少年院などで講演なさっていることも知りました。
被害者の現状を訴え・・加害者に真の更正を促すためだと思います。 講演の後での受刑者との交流で飯島さんは更正して欲しいと願っていると仰っていますが・・友樹君の加害者の更正を望めますか? それぞれの加害者にも家族は居ます。家族はおそらく彼等を愛しているでしょう。 しかしそれぞれの少年には被害者がいるのです。
 
私は自分の子供が殺されたら加害者に更正なんか望みません。極刑のみ望みます!
 
心引き裂かれんばかりの傷ついている被害者家族の方の神経を逆撫でするようなことを書いて申し訳ありません。
 
私は受刑者ではなく・・一般の中学生に・・加害者にならないように被害者にならないように・・そして傍観者にならないように・・命は一つなんだよと言うことを教えるべきだと思います。
 義務教育のうちに出来たら犯罪被害者の方の講演を聞かせるのが良いと考えます。
 
  長々と 申し訳ありませんでした。    M・M