子供は親の願うとおりにはなかなか育ちません、というよりは期待を裏切られる事の方が多いかもしれません。ぼんやりした長男は勉強もろくにせずどうなるかと心配でした。
下の娘は長男よりは聞き分けがよく利発でしたのでそれなりに期待をしておりました。
 ところが今現在娘は女子大に通うも遊んでばかり。しょっちゅう親子喧嘩です・・・・。
息子は私立大学を卒業後、奨学金で国立の修士課程に進み実験に明け暮れる毎日です。言う事を聞かずカリカリさせられた彼は今とても穏やかで感謝の気持ちを忘れない子に育ちました。


 子供をまともにしかも出来れば人並みかそれ以上に成長して欲しい、それはどこの親御さんも同じだと思います。人格者の親が育てても道を外れる子供に育つ事もある、勿論その逆も・・・・。

 ただ、私がこころがけていた点がひとつあります。
それは「いかに皆に可愛がられてきたか」を事ある毎に話してやりました。
電車に乗った時に人懐っこいあなたは他所の人に嬉しそうに抱っこされたよ、とか散歩中に庭でとうもろこしの皮を剥いているおばあちゃんがあなたに二本くれたよ、とか・・・・。
娘にはお兄ちゃんは妹が生まれてすごく喜んでいつも側にいたよ、などなど・・・・・。

 今でもそういう話をするとちょっと照れくさそうにそれでも満更でもない様子です。
大学生のツッパリはいないでしょうがお陰さまで二人共不良の道には入らずに済みました。子育てはバクチの要素もあります。「子供は大人が考えるほどバカではない。」が私の持論です。正しい(あまやかしではなく)愛情をかけてやれば子供はそこそこには育ってくれるものと信じてよろしいと思いますよ。


             くるみママ