私は奈良県に住む22歳です。
偶然にこのサイトを見つけました。
私は16歳の時に4歳年上に兄を突然のバイクの事故で亡くしました。
父と母を見ていて「子を失う親の気持ち」が痛いほどよく分かります。
事件の概要などを一通り読ませて頂きましたが、17、18歳の頃私の周りでもよく似た暴行事件が何回かありました。
私は兄を亡くしてから命の大切さや脆さについて深く深く考えさせられたため、暴行事件を目の当たりにした時には必死の思いで涙を流しながら止めました。幸い、暴行をされていた男友達の命に別状はありませんでしたがもう少しで失明してしまうところでした。
友樹クンに暴行を加えた人たちと私は同年代ですし、10代の何の意味も持たない上下関係の中にいた経験があります。
私はそんな意味のない仲間意識や上下関係がイヤでその子達とは縁を切りましたが、未だに後輩達の間では「誰が誰のバイクを盗んだ」などと地域別に犯人探しなどを行っているようです。
友樹君がバイクを盗んだ・盗んでいないはともかくとして、暴行を加えた少年達は「人を殺してしまう」ということがどういうことか分かっているのか?「人の命の大切さ」をどのように考えているのか??
誰1人として消えてしまいそうな友樹君の命を救おうとした者がナゼいなかったのか??
止めれば自分も暴行されてしまうから??
前述した通り、以前に私が目撃した暴行事件でも周りの男の子達は一切止めようとしませんでした。
当然、被害者の男の子は抵抗する力も残っていませんでした。
加害者の男達はそれこそ町では名の通った先輩達で、「止めれば自分が何をされるか分からないから」と、あとで周りで見ていた男の子達から聞きました。
「私が何もされなかったのは女だからだ」とあとで暴行を加えていた先輩達に言われました。
私は、「女も男も関係なく人間なんて本当にいつ、どの程度の暴力で死に至るかなんて分からないし
本当に命の大切さを分かっている者なら止めて当然や。暴力じゃなくても言葉があるから手を出す前に
きちんと話し合ってほしい」と先輩や周りで見ていた友達に言いましたが、「人間はいつかは死ぬ」とか、「死んだら死んだ時や」と言うような言葉しか帰ってきませんでした。
悲しくて仕方ありませんでした。
友樹君・・・本当に辛かったと思う。
でも友樹君を亡くし、残されたお母さんはそれでも生きていかなくてはならない。もっともっと辛いと思う。
また、友樹くんを亡くされたお姉さん。
お葬式の席などで、「友樹君の分までお母さんやお父さんを大切にしてあげてね」とか
「友樹くんの分まで幸せになってね」と言われることが重くなったことはありませんか??
自分がしっかり生きなければ、また両親を不幸にしてしまう・・・と頑張り過ぎていることはありませんか??
兄弟を失う辛さ、子供を失った両親の背中を見る辛さ・・。痛いほど分かります。
友樹くんの家族のみなさん。どうかたくましく、生きてください。
仁美