はじめまして。友樹君の事件、覚えています。
当時、私も友樹君と同じ、高校1年生でした。
同い年の子がひどい殺され方をされたのをニュースで見て、いたたまれない気持ちになったのを覚えています。
バイクを盗まれ、呼び出して聞いたけど、素直に白状しなかったのでやった、というような内容だったと思います。
1人の子はすぐに帰されたけど、もう1人の子は帰されず、別の場所に移動して、さらに暴行を加えた・・・と報道されてたと思います。
でも、どんな理由があっても、人を金属バットで殴り、執拗な暴行を加えるのは、絶対にしてはいけないことです。
ましてや、それで死に至らしめるなど、もってのほかです。
ここまで育てたのに、どんなにこの子のお母さんは悲しんだだろう。犯人達を、どんなに憎んでることだろう。
当時の私は、そう考えることが精一杯でした。
私も、今、20歳です。今年の誕生日がきたら、21歳になります。
そして、1児の母です。
生きていれば、今、1歳2ヶ月の息子です。
去年の12月23日、火事で火の出た部屋に1人で居て、火達磨になってしまい、翌24日、午後3時33分、天に召されました。9ヶ月でした。
まだ20歳です。でも、同じ母として、今は、友樹君のお母様のお気持ち、痛いほどわかります。
まして、私と違い、第3者による原因で、15年間も、手元で大事に大事に育ててきた子供を奪われたのですから、悲しみは、言葉では表しようのない程だろうと思います。
たった9ヶ月で、火事で亡くなっても、まだ立ち直れないくらい悲しいんです。
それが、15年間、他人の手によって奪われたとなると、何倍にもなると思います。
自分のことに置き換えて考えてみました。我慢できないくらい、加害者に対する怒りがこみ上げてきました。
警察に関しては、呆れるばかりです。私は、警察というものをあまり信用していません。最近の不祥事で、なおさら信用できなくなりました。
報道は、そんなものです。たいして調べはせず、ちょっとでも被害者の「非」となるものが出てくれば、それを多少誇張してでも、おもしろおかしくニュースを作る。そうすれば、視聴者や購読者は喜ぶから・・・。「人の不幸は蜜の味」というものです。
私たちの時には、近所の取材に応じた方によれば、はじめは、母親の私の年が若く、最近の虐待のニュースが多いことから、取材陣が、なんとかして、「虐待」につながるような発言をさせようと、質問をしてきてたそうです。
その方は、途中でなにかおかしい、と取材陣の考えていることを悟り、「私はお父さんのころから仲良くしてるんだ!あんたらが考えてるようなことは無い。そんなことは、その辺に歩いてる人に聞いてくれ!」と怒ってくださったそうです。
警察も、はじめは「虐待」を疑い、息子が瀕死の重体だというのに、その病院で、私のいないところで、旦那にストレートにそのことを聞いてきたそうです。
もちろん旦那も怒って、「あんだけ可愛がっていたのに、そんなことあるわけないだろう!」と怒鳴ったそうです。
結局、警察も、報道も、一般に世間の人間が喜ぶようなことにしか、目がいかないのです。
悲しい世の中ですけどね・・・。
今、人の命を粗末にするようなニュースが多いですよね。
「人の命は地球の未来」
私は、この言葉を、友樹君が亡くなった年から、心に留めて生きています。ある子供番組で、主人公のヒーローが言っていた言葉です。
命を粗末に扱う人が、少なくなればいいと思います。友樹君を殺した子達みたいな人間が、少しでも減って欲しい。
友樹君、助けてあげたかったですね。私も、息子を助けてあげたかった。
ただ、ごめんなさい。私は、少しだけ、あなたが羨ましいです。高校にあがるまで、息子さんの成長をみれたから・・・。お母様にとっては、短い15年だったと思います。
それはわかってます。でも、「思い出」を見て、写真があんなにあることが羨ましく思えてしまいました。私たちの手元には、確かに数十枚の写真があります。
でも、似たような写真が多いんです。いろんな写真が残ってるのが、羨ましく思えてしまいました。本当に、ごめんなさい。
友樹君のご冥福をお祈りします。
ペンネーム:シオン