お知り合いの皆さん、嬉しい便りをお送りします。HPには掲載済みです。
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_/毛利正道
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林百郎法律事務所
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たった一人の母親が動かした長野県政
この度、私の離婚事件の依頼者A子さん(27歳)から、嬉しい電話をいただきました。田中知事に手紙を出した返事が来たというのです。ことの発端は、別居している夫さんとの間で、小さなお子さんを二人抱えながら離婚問題の調停・裁判をしているA子さんが、より生活費を節約したいとの思いから県営住宅への入居を申し込もうとしたところ、県の担当者からA子さんが子どもと共に入居することの証明のため、現にA子さんが子どもを抱えて生活していることを認める旨の親権についての証明書を係争している相手の夫さんから貰ってくるように言われたことにありました。争っている相手から簡単に貰えるはずがありません。その証明書がもらえずに県営住宅への入居をあきらめなければならなかった人も少なくなかったでしょう。相談を受けた私は、田中知事誕生を契機に変わり始めている長野県のことだから、ひょっとするとこの理不尽なことを改めてくれるかもしれないと思い、「だめでもともと。田中知事に手紙を書いて取り扱いを変えて欲しいと訴えたら」と勧めました。A子さんが早速田中知事に手紙を出したところ、あまり間をおかないうちに、返事が来たのです。
その返事は、県経営戦略局のスタッフからで、寄せられた手紙は知事本人がすべて読んでいるとしたうえで、「A子さんにおかれましては、県営住宅への入居受付に際し、大変不快な思いを抱かせることとなり、謹んでお詫び申し上げる次第です。入居受付にあたりまして、お子様の親権にかかる証明をいただくことが、申込をされる方にとって多大なご迷惑とご心痛をおかけする結果となり、行政として配慮の至らなさを深く反省しております」とのお詫びの言葉が続き、そのうえで「ご指摘をふまえ、今後はこの証明を不要とすることにいたしました」「この改正についてご理解を賜り、入居申込みをおこなって下さることを心よりお願いいたします」と県の施策を変更したことが明記されていました。
A子さんは、「返事が来ることも、ましてや証明書が要らなくなることも信じられない。私が出した手紙で私も私と同じように困っている人も助かることになるなんて」と大喜び。県からの返事の末尾には「長野県では県民の皆さんとご一緒に、皆さんの目線にたった開かれた県政を育んで参ります」と述べられています。私も、県政の変化を肌で感じたと同時に、人を信じて自分の小さな力で道を切り開く結果を得られたことはA子さんのこれからの人生への大きな励ましになるだろうと、とても嬉しかったです。