初めて、今日2月18日、テレビで飯島さんが少年院で加害少年たちへ語っている姿を知って、感動しました。
普段、日記でそうした活動のあるのを読んで知ってはいたが、実際の姿を見て、これはまさしく、亡き友樹君に捧げる、最大の鎮魂歌であると感じました。
今までのテレビ報道は見ていませんが、このページの発言から推察すると、今までは、興味本位の事件記事としての内容でしかなかったのではと推察します。
今日見る限り、事件の本質は、十分とはいわないまでも、深く掘り下げられたと思う。
友樹君が死にいたる9人の加害少年たちの残虐行為は、加害少年たちの陳述として、厳かに表現されていた。
そして、友樹君の死に直面する、加害少年たち、救急隊員、警察、道行き人々の、余りに軽軽しい姿は、現在の人々の死に対する馴れ馴れしさを物語る。
そして、最後に、飯島さんの言葉、「私は醜い心を閉ざしても」、「加害少年たちが私から断られても断られても謝罪にきてくれる日をいつまでも待っている」と締めくくった。
少年院の一人の少年は「自分の考えがまだまだ甘かった」と反省を述べた。
この被害者と加害者の緊張関係こそ、今、私たちが求めなければならない社会関係です。
もちろん、飯島さんの言葉が、加害少年たちに、十分伝わったとは思わないが、すべての人々が、飯島さんと同じ姿勢で、犯罪者と立ち向かうのであるならば、少年たちの規律を高め、社会の規律を高め、犯罪国家に成り下がった日本を、再び、活きかえさせるに違いないと思う。
最後に、苦しみを重ねて、被害者と加害者の頂点に立たれた飯島さんの姿を素晴らしいと思う。
それは、毒にも益にならないと非難されつづける少年院の再生の契機になるような気がする。
そして、刑期という罰ではなく、被害者の心が安寧するまでの、加害者の罪を償う意識が育つまで、加害者は社会に放たれてはならないのではと思う。
既に、飯島さんの地域では、加害者が放たれて、同じ犯罪を犯す環境にあると日記で書かれておりますが、まさに、この制度・法律の欠陥を改正していく努力は、この地域及び社会での現実を打ち破らねばならず、飯島さんが各地で行っている少年院での活動こそ、その一歩であると確信します。
感謝をこめて。
志田糺