飯島様
 
警察ってどこも信用できないんだということがよくわかりました。私は以前、近所の男(60歳くらい)に叩かれて、暴行事件で警察に届け出たのに、「不起訴」にされました。私は実際に手を挙げられ、身体に触られたのだから暴行事件として成り立たないはずはないのに、言い合いの途中で起きたことなので、相手は私に手をあげるだけの理由があるとかで「不起訴」の判断をくだされました。暴力をふるった男の方は今でも私を見ると得意げな顔をします。
 
私の家の周辺には捨て猫が多くて、私と母は自分の猫でもないのに私財を投げ打ってメス猫の避妊手術に走り回っていました。それを見た問題の男が「あんたらがエサやるから猫が増える」とか、「エサやるな、どうせ死ぬ」とか、何一つ協力しないくせにイヤミばかり言ってきたので、言い合いになりました。私達が避妊手術をすることによって猫は増えず、(私達ではなく、近所の人がやっているのですが)エサあげることによってゴミが漁られない状況を作っているのだから、私たちは地域の環境改善に大きく貢献しているのに、本来動物を捨てる人に原因のあることで責められるのです。それって、ボランティアでゴミ拾いをしている人に「あんたが拾うからまたゴミが捨てられるんだ!ここにもゴミがあるぞ、どうしてくれるんだ!」って言うのと同じで、バカげたことなんです。なのに警察はその男を擁護しました。ボランティアで地域に貢献している私たちより、動物を餓死させることになんの抵抗もない、命を軽視しきった、女性に平気で暴力をふるうその男を守り抜き、なんの罪にも問われないように取り計らってあげたのです。悔しいです。友樹くんを失ったのに警察にいいかげんな対応をされた飯島様の悔しさや悲しみは想像を絶するものだと思います。警察の実態が「強い者保護」だと言うことは機会あるごとに訴えていきたいです。
 
私は今動物福祉に関わっています。報道関係者も警察関係者も教育関係者も認めたがらないのですが、動物虐待と凶悪犯罪は深い関わりがあります。神戸の児童連続殺傷事件の犯人でサカキバラセイトと名乗った少年は殺人をする前に子猫を地面に叩きつけて殺しているのを目撃されています。私のような立場の者に言わせると、子猫が安易の少年の手に渡るような状況にあったことは大きな問題で、捨て猫だったのかなどと考えてしまいますが、付近の人は少年のこのよう残虐な行為を目撃していながら何もしませんでした。この時点で「動物の管理に関する法律」(平成12年12月「動物の愛護および管理に関する法律」に改正された)に基づいて何らかの働きかけをしていれば、少年が児童を殺害するに至らなかったはずです。
こんな風に、動物への生命軽視が人間の犠牲を招いた事件は数多くあります。
西鉄のバスジャック事件の少年も事件を起こすまでに動物虐待を繰り返しています。池田小学校で児童8人を殺した男も動物への残虐な行いを自慢していました。長崎の事件でも、子どもが投げ落とされる以前に、同じ場所に犬の死体が発見されています。アメリカのFBIによると、特別な理由(人間関係のもつれとか恨みとか)もなく、残虐なやり方で殺人をしている猟奇殺人や無差別殺人殺人犯の60%は動物虐待を経ているとの報告があります。アメリカの動物愛護団体AHAによると、児童虐待をしている88%の家庭で動物も虐待されているそうです(http://www.shikoku-np.co.jp/feature/tuiseki/085/)。
どうやら、残虐な殺人を犯そうとする者は、まずは動物で練習をする傾向にあるようです。動物で殺しの練習を十分積み、自信をつけて、そして殺人に至るのです。
 
私は、少しでも犠牲のない社会になるように、動物福祉という面から協力をしていきたいと思います。友樹くんの事件のような事件には直接効果はないかもしれないですが、動物福祉運動は子どもが理不尽に殺されることを確実に予防できる運動だと思います。飯島様や私のような者の努力によって、一つでも犠牲が減りますように。
 
                                                             佳子より