誰にだって間違いがあります。この世の中になにひとつ間違いを犯さずに生きている人がいるのでしょうか。
 そして誰もが皆、犯した間違いの全てをきちっと償って生きている訳ではないと思います。
 さて、ゆうきくんの犯した間違いが、集団リンチされて虫けらのように殺されていい程の罪に値する!と言い切れる程、生まれて一度も間違いを犯さず、誰にも迷惑を掛けず、清廉潔白で生きている人がいるのでしょうか。またはいたぶり殺されて血まみれになった肉親の遺体を見ても、自分の中に非を探して納得しようとする、そんな悟りの秘境で生きているような人がいるのでしょうか。

 もし、ゆうきくんにバイクを盗まれた少年が一人でゆうきくんに殴りかかり、ゆうきくんが脚やアバラを骨折した、そういう一件であったなら、ゆうきくんのお母さんは世の中に問うことをしなかったと思います。報復にも限度があります。犯した間違い、犯罪に見合う見返りや罰なら納得しなければならないと思います。

 バイクを盗むゆうきくんは間違っていた、盗難バイクを無免許で乗り回すゆうきくんも間違っていた、そんな息子を厳しく躾けられなかったお母さんも間違っていた、一部の人たちの言う通り、ゆうきくんやお母さんに全く非が無かった訳ではないと思います。だから突然降りかかった災難ではない、それはその通りだと思います。でも、ゆうきくんの、お母さんの、その間違いが霞むほど、無抵抗の人間を集団リンチして死体放棄することは、間違っているではありませんか!!!理由がどうであれどこにその正当性を見出せると言うのでしょう。今更ながらにゆうきくんの罪を責める人がいますが、その人たちは息子の犯した過ちを包み隠さずさらけ出してまで真実を知りたいと願っているお母さんの気持ちがわからないのでしょうか。

 私はゆうきくんの死を、決して納得などする必要が無い不条理極まりない死だと認識しています。
 私の名前はアンソウルです。