飯島さんのアピュイの活動は、このホームページでの事件公開を含めて、今迄、被害者を蔑ろにしてきた全ての人々への訴え以上の重さを持っている。
それで、このHPにも、ようやく、飯島さんをとりまく、地域の人々、地域の若者の意見が聞けるようになった。それでも、それらの意見を見てても、事件の真相に迫るには、あまりに弱々しい。

むしろ、かっては、こうした事件に係った、加害者とも言える人々のなかに、真実らしきものがある。真実は、同情では得れないし、同じような経験の中でしか、見つけることはできない。飯島さんを取り巻く地域の人々がこの事件、この環境を、鋭く語ってくれるのであれば、ゆうき君の死に到る真実は見えてくる。
そのことが、この地域でのこうした事件の再発を防ぐになる。

身近なとことろの渋谷で事件が起きた。渋谷の商工会議所には、再三再四、今の渋谷若者(馬鹿者)の改善を図るべきだと提言したが、何等の手が打てない。歌舞伎町のような犯罪の街になる前に、打つ手がある筈である。実際に、渋谷商店街は若者のたむろによって支えられている。それも事実だが、それが犯罪の温床になっては、たまらない。歌舞伎町のように殺人が日常茶番時になる前に、若者達に節操を教えなければならない。それは、それを受け入れる地域の商店街がその節操を示すことである。

昼間人口が夜間人口の倍にもなる地域での犯罪は深刻である。それは大人が許している、仕掛けている商業圏である。今回の事件でもその傷は深い。今でも、渋谷を歩く限り、そうした若者が昼夜の区別なく、たむろしている。ここに子供を派遣する親、それを食いものにする大人達、それは、地方都市では、コンビニ、ゲームセンターなどがその役割を果たす。

こうした、地域の構造改善を提唱しない限り、罪を重くしても、罰則年齢を下げても、若者の犯罪は決して少なくなることはない。自分の地域が良くても、悪い地域からの悪はなだれ込んでくる。やはり、アピュイのような国民運動的な広がりが必要である。
志田糺