友樹君の事件は当時テレビのニュースで知ってはいましたが、その頃は漠然と、ひどい事件だ、可哀想だな・・・と感じていただけでした。

その２年10ヶ月後長男を出産し、２ヶ月を過ぎた頃、夜寝てくれない長男を抱き何気なくテレビをつけると、ニュースステーションで友樹君の事件が取り上げられていました。

私の腕の中でうとうとしかけた長男と、隣のベッドですやすや眠る長女の顔を見て、改めてこの事件の悲惨さとお母様の悔しさをかみしめました。

それからこのホームページを知り何度も拝見させていただき、いろんなことを考えさせられました。ずっとメールをしたいと思っていましたが、なかなか思うことがまとまった文章にならず、何度も書いては削除し・・を繰り返し今日に至ります・・。

前置きがながくなりましたが、今子育ての真っ只中にいて、少年犯罪はもちろん、いろんなことに疑問を感じながらすごしています・・。

今、長女は幼稚園の年中ですが、この歳でももうクラスの中にグループがあり、小さくはありますがいじめにつながるのでは・・・と怖くなる出来事もあります。悲しい事に、お母さん同士の中でも仲間はずれに近い状況もあったりします。

長女は早生まれと言うこともあってか、自分の意見をハッキリ言い主導権をとるタイプとは程遠く、常にマイペースで何をするのもゆっくりで、お友達の後を必死について行くタイプです。はじめはこれじゃあ取り残されて仲間はずれにされるんじゃ・・と毎日心配でした。今も状況が変わったわけではないので、その心配がなくなることはありませんが、たたかれたり突き飛ばされたりして泣いて帰ってくる事はしょっちゅうでも、先生のお話を聞く限り、自分がお友達に手を上げることはないそうで安心しています・・。

弟にもとても優しく、公園で自分より小さい子を見かけると近寄って頭をなでることは日常茶飯事です。

私としては、「たとえ相手に手を出されても自分は手を出したりしては駄目、人を体や言葉で傷つけることは絶対しないでね。自分がされて嫌なことは絶対しないでね」と毎日言っています。そして、この先やさしい人間に成長してほしい、長男にもおねえちゃんを見て、同じようにやさしい人間に成長してほしいと強く強く願う毎日です。

でも周りのお母さんの中には、例えばお友達に叩かれたりしたら、ただ泣いているだけでは駄目、やられたらやり返す度胸が必要・・・とか、いじめられない為にも目立つ子と一緒にいてくれたら安心だとか話されている方も多いです。確かに自己防衛の為に手を出すのは必要なことだとも思いますが、この歳の子供たちにもうそんな事を教えていかなければならないのかと思うと、悲しく情けない気持ちにもなります。

この先私の子供たちがどう成長していくのか、どんな状況で過ごして行くのか、世の中の事件や周りの大人の姿を見ると、とても楽しみには感じられない、不安だらけです・・。もちろん世の中にはいろんな考えの方がいて、私も自分が正しいとは思わないし、自分と違う考えの方を間違ってるとも思いません。

私も昔いじめられた経験があり、やはり親からは傷つけられても人を傷つけるな、手をだされても出してしまったら負けだと強く言われてきました。でもそれが辛かったのも事実です。いじめる側にまわったらどんなにか楽だろうとも思った事もありました。

友樹君の事件は、いじめではありませんが、背景にはこのような社会の現状が深く関係しているようにも感じます。今はただ、この先こんな悲しい事件に子供たちが巻き込まれることがないように、被害者にはもちろん、加害者の立場にもなるコトがありませんように・・と強く強く祈りながら、今自分にできる精一杯の事を考えながら精一杯の愛情を注いでわが子を育て、周りの子供さん達に接していく、それしかできません・・。

長くなり申し訳ありませんでした。これから子育てをして行く私にとっては、飯島さんのされている活動は、とても心強いものです。心から応援しています。飯島さんご自身にしか解らない痛みや苦しみだと思いますので、今の私には励ます言葉も思いつかないけれど、飯島さんだからできる事だと思っています。

私も、もっと強い人間になりたいと思います。そしていつの日か自分の子達にも、こういう事件で苦しんでいる人がいるという事実を伝えたいと思っています。

Ｐ．Ｓ　自分の考えをぶつけただけになってしまい、飯島さんのホームページの趣旨と違っていたら本当に申し訳ありません・・。今後も拝見させていただくこと、どうかお許しください。