はじめまして。私は21歳の大学生です。友樹君も大学に通っていればもう2年生になりますね。私自身このようなことでメールをすることは全くないのですが、この話を聞いてとても悲しくなりメールをしようと決めました。
まずこの事件を知って思ったことが加害者である少年たちについてです。先日の報道では少年院に入っていた少年たちはもうすでに社会復帰しているということでした。これから前途有望である友樹君をリンチという非情な手段で殺害しておきながらこのような短期間で社会復帰できるという国の仕組みに憤りを感じるとともに、今ごろ事件のことなど忘れてゲラゲラと腹を抱えて笑っている加害者の顔を想像するだけで事件とは何の関係もない私でさえも苛立ちを感じずにはいられません。この苛立ちをどうにかしたいと考えると、よくない考えになってしまいがちですが、せめて加害者全員の顔だけでもいいからメディアに露出してもらいたいと思います。そのような社会的制裁が彼らには一番必要だと私は思うから・・・
話は変わりますが私は最近「黄泉がえり」という映画を見ました。その中に友樹君と同じような年齢の少年が登場します。いじめを苦に自殺をして、自分の葬式によみがえって出てくるという話ですが、この映画の中で私が感じたこととして、たとえ望まずに死んでしまったとしても自分の周りの人々が「死んでしまった自分をどんなに思っていたか」ということを感じ取ってくれればその死はむだにならない・・なぜなら生きている人たちの中でその魂は生きつづけるからです。そのようなメッセージをこの映画から感じたのですが、友樹君もそうだと思います。リンチを受けたときは苦しかったと思います。死にたくなかったと思います。それは母親である京子さんが一番分かっていることだと思います。このホームページを見ていて全国にこんなに事件のことを重く受け止め友樹君のことを考えている人がいると知った今友樹君も「お母さんもう苦しまないで」と勝手な想像ですが言っているような気がします。「黄泉がえり」ではないですけどなくなった人のほんとうの気持ちは本人に聞いてみないと分かりません。現実にこんな映画のようなことが起きたら友樹君はどんなことを言うのか?加害者たちには何を思っているのか。私はすごく知りたくてたまりません。事件の真実が・・
21歳の若輩ものがえらそうなことを書いてしまってまことに申し訳ありません。気にふれるようなことがあるかもしれませんが、同世代に生きている自分の素直な気持ちを書いたつもりです。
最後に私には母がいません。3年前に亡くなりました。こどもから見て母親が苦しむ姿はできれば見たくないものです。ですから京子さんも健康に気をつけて時には息抜きをしてください。そして講演活動などを通して影ながらではありますが応援させていただきます。最後の最後に・・・友樹君のご冥福を心から祈っております。