飯島京子様。明けましておめでとうございます。12・20にメールを送信した”ロックの神々”です。友樹くんと同い年の法学部の女子学生です。
法学部なのですが、法律の事は疎いです(笑)
2年生になると大学の授業で「刑法一部」というものがあります。しっかり勉強したいと思います。法律というのは起きてしまったことを裁く、ということなので「遅い」とも感じます。
法律がいくら改善されても事件・事故で犠牲になった方の命が戻ることは決してないからです。
でも、人間がこの世に存在する限り人殺しで命が奪われることはなくならないと思います。
せめてどうしたら被害者がきちんと真実を知ることが出来るか。加害者が罪の重さを償い、それに見合った罰を受け、人間として更生することが出来るか。どうしたら加害者も被害者も本当の意味で「救われる」のか。答えが出るかどうかはわかりませんが、大学の授業を一生懸命受けて、自分なりに考えたいです。
 飯島さんのホームページを見た後、いろいろ調べたんです。飯島さんにしてみればとっくに知っていることだと思うんですけど、「私はここまで理解した」ということを知っていただきたいので、ぜひ読んでくださいませm(= =)m

    学生のお寒い法律知識
◎少年法の内容につぃて
●成人が犯罪を犯した場合は検察が起訴して刑事裁判にかけられて刑罰が決められる。
              ↓
しかし、20歳未満の少年事件の場合は全て家庭裁判所に送られ、「少年審判」を受ける。決定的に違うのは、罪の軽重よりも少年にどんな保護処分をするかを決める審判であるということ。

  逆送・・非行性が高いと判断された場合、家裁の裁判官が「刑事処分相当」と判断すると、刑罰を科す手続きをとるため、もう一度事件を検察に戻し、刑事裁判にかけられること。

〇14歳以上の少年は責任能力があり、罪を犯せば犯罪が成立する。
             ↓
しかし、現在の少年法では14歳以上16歳未満は刑事処分が出来ない
             ↓
16歳未満の少年はどんな凶悪事件を起こしても逆送されることはなく、刑罰は与えられず、保護処分しかされないということ。

調べて驚きました。よくTVのニュースで「少年法が甘い」と言われているのをきいたことはありましたが、あまり甘い法律なので....
「少年の更生を大切にする」という少年法の理念そのものは間違いではないと思うんですが、これでは「16歳前だったら人を殺しても保護しかされない、いっぱい悪いことをしよう」という考えがうまれてもおかしくない、と思いました。
 参考文献は大澤孝征さんという検事だった方がかいた「犯罪少年」です。彼は飯島さんをはじめ、少年犯罪の被害者・家族を助けるためにいろいろな活動をしているようです。具体策として.....

   被害者等通知制度
→高井康行さん(彼の友人・元東京地検特捜部検事)がつくった、犯罪被害者に検察の処分結果を知らせる制度。今では全検察庁に広まっている。

元検事だった弁護士を中心に平成10年5月に第一東京弁護士会の中に被害者弁護制度の研究会が出来たそうです。そして...

平成11年7月「犯罪被害者保護委員会」創設。
 同年  9月 被害者支援弁護士ネットワーク(通称sos)創設
        =犯罪被害者のための無料電話相談。

既に知っていたらごめんなさい。少しずつは犯罪被害者が守られる対策が出来てるみたいですが、まだまだ力量不足だと思います。加害者と同等にしっかり守られて欲しいデス。また、大澤さんが指摘する少年法と司法制度の改善点は...

〇14歳以上で犯罪が成立するなら、14歳以上から刑事処分の対象にすべき。

〇少年法が守るべきは18歳未満までで十分
(日本以外の国は18歳以上は成人扱いだそうです。また、被害者と被害の大きさとのバランスを考えるとき、18歳19歳の高年齢少年については、成人と同じでいい、ということです。高年齢少年は体力・知恵があり、大人並のことが出来るからです。) 

〇検察庁に専門の少年部を設置し、少年事件に検察官を積極的に関与させる。(現在の少年法では、検察庁に少年事件を専門的に扱う捜査機関を置けないそうです。また、少年審判では検察庁の「刑事処分相当」という意見書は参考程度で事実上は無視されているそうです。)

以上です。またいろいろ調べて報告したいと思います。それと...ホームページにある本当にたくさんのメールを見て思ったこと。やはり、中傷メールがある。人の数だけものの見方も感じ方も違います。心の中で思うことはどんな内容でも誰にも止める権利はないと思います。個人の自由です。でもそれをメールで打って送信するという行動はやめてほしい。友樹くんや家族の方を傷つけるメールは絶対やめてほしい。殴ったり刺すだけが犯罪ではありません。言葉でだって人は傷つくし殺されます。人間の心を持っているなら傷ついたものをさらに傷つけたり、追い込むのではなく、その人をいたわってほしい。
 メールは送った相手の存在がわからないものです。だからこそ人としての礼儀や相手への心遣いが必要だと思う。それがない人はこの便利な道具を使う資格はないです。
 飯島さん、これから時間があればホームページをチェックしたいと思います。私は友樹くんと同じ歳なので、娘にメールを返すみたいな感じで何か私の言ったことで感じたことがあったら返事を頂けると嬉しいです(^^)

ペンネーム・ロックの神様