飯島さま
●●県に住む○○○○と申します。
昨夜放送されたSMAP中居くんの「人は殺してはいけない」という主旨のテレビ番組見ました。友樹くんの事をテレビで見たのはこれが2回目です。
そして今回初めて飯島さんのHP日記を全て読ませて頂きました。昨夜は眠れませんでした。テレビの再現VTRと事実の違いに気づきました。そしてスタジオで飯島さんの後ろにいた2人の被害者の方達、どうしてテレビに出たんだろうって疑問に思っていたんですけど、そうだったんですね、お話カットされていたんですね。ひどい・・・。飯島さんの後ろにいらっしゃったあの若い女性は顔を出した事、後悔されてないでしょうか傷ついていらっしゃらないでしょうか・・・。心配です。
飯島さんの日記の中にあった「もう被害者も加害者も出したくない」という言葉が私に重くのしかかっています。私は犯罪の被害者ではありません。でも・・・実際にその立場にならないと気持ちがわからないという人間になりたくないって飯島さんの日記を見て強く感じました。
今私は妊娠3ヶ月です。このお腹の子が生まれて友樹くんのような目に遭ったら・・・と思うと悲しくて悲しくてたまりません。私には21才の弟がいますが、また同じように友樹くんのような事になったら・・・私は夜も眠れず一生泣きながら暮らすだろうと思いました。
飯島さんの辛い気持ちが私の中に入ってきます。やりきれない思いを毎日抱えて、それでも友樹くんの死を無駄には絶対できないから・・・辛くても生きなきゃいけないという飯島さんの思い。出口はどこにあるのでしょうか・・・。光はどこにあるのでしょう。
「もう被害者も加害者も出したくない」という言葉が私を動かし、どうしたらそのような世の中になるのか・・・昨夜からずっと考えています。
そうすると学校での命の大切さの教育がまず思い浮かびました。私の経験上では素行の悪い人って大体小学校にいる時点で芽が出ているように思います。中学校に入って学校側が道徳教育に力を入れても遅いような気がします。だけどそんな学校での教育にも限度があって、一番肝心なのは家庭での教育なんです。親が命の大切さをわかっているのか・・・。わかっていないから友樹くんの加害者の親も我が子かわいさに飯島さんの気持ちを無視したような言動に出ている・・・という風に思えます。残念ながら親を教育する機関ってないですよね。
この時点でなんだか「教育」の限度を思い知らされました。
次に体を鍛える事が思い浮かびました。私のお腹の子供が生まれたら身を守るために空手や柔道などの護身術を習わせよう・・・とか。でもここで友樹くんの事を思いました。いくらケンカが強かったって友樹くんのように多勢に無勢でやられたら絶対死にます。
久々私は中学三年の頃私に起こった事件を思い出しました。夜9時40分頃塾の帰り道です。土曜日という事もあってその日は同じ市内の父の実家(おばあちゃんち)に私一人で泊まる事にしていました。塾からは多方面への送迎バスが出ているので、その晩はいつもと違っておばあちゃんち方面へのバスに乗り込みました。おばあちゃんには「塾から近くを通るバスが出てるから一人で行ける」と言ってありました。おばあちゃんちの近くまでバスが着いたので「降ります」と言って表通りで降ろしてもらいました。この場所からおばあちゃんちまでは歩いて5分弱くらいです。バスなどが通る表通りから住宅のある路地に入りました。
外灯がほとんどなく「暗くてちょっと怖いな〜」と思いながら早歩きで歩いていると後ろからおばさんがよく履く、ゴムスリッパのような足音がしてきました。周りが暗いだけにちょっとドキドキしましたが「おばさんが後ろから歩いて来てる」という風にしか思いませんでした。後ろの足音がちょっと小走りになりました。私は急にものすごく怖くなって、おばさんに悪いと思いながら全速力で走り出しました。その瞬間、、、後ろの足音がとんでもなく速くなったんです。あっという間においつかれて、後ろから何者かが私の体に飛びかかってきました。
「わぁぁ!助けて!助けて!」と大声で叫びました。私は逃げようとしましたがそのまま地面に押し倒されました。無我夢中で大声を出し続けました。私の目に映ったのは各家の明かりです。・・・誰も気づいてくれないの?
急に男が逃げ出しました。
私は男の後ろ姿を見ました。来た道を戻っていく姿。Tシャツに短パン、ゴム草履。高校生くらいの若い後ろ姿でした。辺りは何事もなかった様にしんと静まりかえりました。
怖くて怖くて私は男とは逆方向のおばあちゃんちに全速力で走りました。
明かりのついた玄関に走り込むとおばあちゃんが出てきました。
アスファルトに押し倒され抵抗していた時にケガをしたのか私の両肘と両膝はひどく擦りむけて血が出ていました。(私はそれ以来今でも背後から近づく足音がダメです。たとえ昼間でも。)
私はあの時「誰か助けて!」と心の底から思いました。近くの人、気づいて!!って。
あの時父や母の顔は思い浮かびませんでした。本当に身に危険が迫っている時、誰でもいいんです助けて欲しいんです。もしあの場で私がレイプされ殺されたとしても父や母は恨みません。
せっぱ詰まって危険が迫っている時、父や母の顔は思い浮かばないんです。
私が恨むとしたら・・・気づいてくれなかった周りの状況だと思います。
どうして誰も気づいてくれないの・・・?こんなに大声を上げているのに!
ちょっとそこの家の人!聞こえないの?警察に電話くらいしてよ!せめて窓を開けてこの様子を見て・・・!
そして私は友樹くんも同じような気持ちでいたんじゃないかって思いました。
誰でもいいから助けてって。やられながらも常に意識は周りの家々、この近くを通る人がいないかという祈りにも似た期待・・・。
携帯電話を開いて押す余裕もないです。ポケットから出した時点で相手に取り上げられてしまうでしょう。
私は「防犯」について考えました。実は私の主人は新人警察官(正式にはまだ研修中の警察学校生)なんです。彼は「事件を起こさせない」という防犯面での意識が強い人です。・・・でもどうやって??どうやったら起こさせない事ができるんだろう。学校での教育?パトロール?たむろしている若者に「早く帰りなさい!」と口で言う事??実際に防犯なんてどうやってできるの?一番大事な問題は、実際に危険な状況にある人にどうやって気づいてあげられるかという事ではないのかと私は思うようになりました。
「命のボタン」が浮かびました。押すとその人の場所が特定できるシステム。
車などに取り付けるナビは電源を入れると現在地が表示されますよね。でもナビの性能にも限界があって建物の中とかは特定できないから電波とかも使って・・・。そんな機能を兼ね備えたボタン。押すと県警本部なりなんなりに情報が届くシステム。
そして現場の警察官が電波受信機をもって周辺へ急行。たとえいたずらであったとしても発信元の特定は絶対義務という事で・・・。
こういうのって実現不可能な話でしょうか?アパート監禁や車で誘拐され助けを求める子供・・・
その場に警察官が行き「発信元の特定をしないといけないので協力お願いします」と声をかける、または家に上がらせてもらう。
こういうのって夢の話でしょうか。これが私の出した「防犯」の結論です。
一人でも「被害者と加害者を出したくない」という飯島さんの言葉で私なりに一生懸命考えた結果です。企業や国を巻き込んで国民一人一人に「命のボタン」を普及させる事ができないのか・・・。どうしたらよいと思いますか飯島さん。もしよろしければ率直な意見をお聞かせ下さい。
すごく長文になってしまいすみません。ここまで読んでくださってありがとうございました。
私も飯島さんの苦悩の内をこのHPで知ってから・・・周りの世界が自分たちと切り離されているという飯島さんの気持ちが痛いほど胸に迫ってきます。
今外で小さな子供の遊ぶ声が聞こえています。みなが幸せに暮らせるように願ってやみません。突然の不幸から身を守る方法・・・。「命のボタン」案の他にも色々考えてみます。
早坂さんという方の意見についてなんですが「心優しい子ならバイクは盗まない」。。
私はそうは思いません。
ちょっと乗ってみたいなぁという軽い気持ちだったかもしれない。そんな軽い気持ちももう少し大人になれば押さえる事ってできただろうけどまだ高校一年生だったでしょう?
現実に生きる普通の高校生ですよ。あなたの意見って現実離れしてると思います。
机上の上だけの話のようです。
とっても頭の良い方なんだなぁと早坂さんの事を思いましたが、実際経験(盗みという事じゃありませんよ)が乏しいように思えます。27才なんでしょう?もっと色んな角度から色んな気持ちを考えて物が見られないのでしょうか?
あなたの思想は危険に思えます。命より大事なものってありますか。バイクごとき盗んだ位で殺された!どうして?!って思えないんですか?殺されるまでの事ですか?またそれ位で普通の人間が「殺したい」なんて思いますか?人を殺す事自体が異常なんですよ?
加害者は異常であったという風には考えられないんですか?少なくとも実際に暴行を加えている時は!
ペンネーム「pirechan」