短い文面から、人の考えを類推するのは、大変難しいことだと改めて思いました。
二つの投書がたまたま並んで、飯島さんに刃を向ける意見の投書者を私が誉める結果になってしまったので、友樹君と飯島京子さんに深くお詫びします。
男子中学生さんの今回の意見の、最後の2行の表現については、唖然としました。そういう意見には、ここで何度か遭遇してきましたが・・。一人の人の意見としては、死刑を批判しながら論理破綻ではないでしょうか。死刑支持論者へ、あえて、その論理矛盾を具体的に例示して見せているだけなのかもしれませんが・・。
死刑!死刑!と言う意見へのパラドックスな捨て台詞なのでしょうか。
とても、感情的な表現とも読めます。ていねいに答えるのがもう煩わしいのでしょうか。
私なりに、もし受験生だったら、細かな副次的な質問に、いちいち答えるのが大変かもしれないと想像して、横レスしたのですが、この2行でまたたくさんの反論や、神経に障りそうな攻撃が出てきてしまうことを恐れます。
バイクの窃盗事件についは、くり返し、友樹くんの非が糾弾され、天国で、地上には閻魔大王が何人もいて、相変わらず地獄だな、と見ていることでしょう。以前にも書いたと思いますが、私もよく似た少年たちの窃盗事件に関わったことがあります。複数で挙げられる場合、全員が積極的に関わっているわけではなく、悪事を止められなかったというだけの立場もあるわけですが、自分だけ良い子になることはせず、仲間同志でかばい合いをするので、警察にもみんな言うことが違っていて、分からない、ということでした。
友樹君の場合、ご本人がもう弁明できないわけですから、警察調書や直接事件をご存知ないお母さんの事後調査の記述をもとに罪を糾弾しても、本当は止めたいと思いながらずるずると行動をともにしていたのかは、不明だと思います。良友・悪友という差別も教育的ではないし、少年たち全体の健全な成長のためには、マイナスの思考です。
何よりもショックなのは、論理的にきちんと論述できる、多分、学校で優秀な少年の心のなかの、自分は善玉、悪玉は消えろ!というエリート意識が露呈されたことです。これはご本人が一般論で指摘している通り、環境が育てた意識でしょう。確かに教育の問題です。しかし、今回のことでは、まず、このような意見を書きこむことのできる、まだ柔らかなはずの心のなかを冷静に内観してほしいと思います。
飯田 啓子