初めてメールを送ります。中学3年の男子です。ホームページを拝見しましたが、疑問を感じました。ホームページについてではなく、浩司さんの意見に対してです。
あなたは凶悪犯罪がなくならない原因は、西追さんのような非人道的な大人が多いこと、また少年に対しての死刑を行わないからであると指摘していました。確かに浩司さんは子供を持っていられるようですし、子を亡くした親の気持ちが痛いほど分かるのは、当然でしょう。しかし私には、短絡的で身勝手な意見にしか感じないのです。
あなたは遺族が消えることのない悲しみを背負いながら、加害者がのうのうと生きているのは理不尽だとおっしゃいましたね。たしかにそうです。私も殺人を肯定するつもりはありませんし。しかし、死刑にしてしま
えばそれでいい、その意見は絶対に間違っています。
この意見は、例えるならば、クラスにいじめを起こしたやつがいる。
ならば何が何でもそいつを探しがして、全員の前で全裸にして、鞭でひっぱだいて苦しませ、苦痛と恥ずかしさで、ボロボロにしてやろう、そしてこの現場を見た他の生徒は、悪さひとつしなくなるだろう、こうゆう発想にしか聞こえないのです。あなたの意見は、言わせてもらえば、あなたの意見こそ、友樹君の事件と同等に暴力的で、非人道的です。
私は個人的には、私は浩司さんが非難した西追さんの意見に共感できます。
話は反れますがこれはアメリカで起きたオクラハマの爆弾事件のことです。犯人は死刑が確定し、遺族の目の前で処刑されました。
しかし、遺族は「得られたものは少なかった」といいました。
浩司さん、あなたは死刑にすればすべてよしと勘違いされていませんか。そして、罪人であろうが死刑は人が殺される刑罰であることをもう一度考えてみてください。そして国家が消えてよい命を認めているとゆう、恐ろしく、空しい現実を分かってください。死刑になった人は友樹君と同じ「人に殺された」のですよ。
死刑という刑罰。広く言えば人を裁く、罰するということは、あなたが考えているような軽いものではなく、はるかに重く、難しく、意味深なことです。
「最後に一言」
あなたは自分が非人道的だと感じるメールをおくった方に対して、
お前は親になる資格がないといった趣旨の発言に対して、慎りをかんじました。人を侮辱するこの発言は、中傷意外の何者でもありません。あなたにこのような発言をする権利は一切ないと感じます。
ペンネーム「男子中学生」