テレビ、サイト、拝見しました。胸が痛みました。私は板倉町に住んでいます。
新古河に住む友人宅に行った時、友人が「殺人事件の現場だよ」と言ったのは、この事件だったのか、と思い驚くとともに、ホームページで板倉町出身の少年が友樹くんを殺めたのだ、そう思うとどこか遠い話では無くなり、震えが止まりませんでした。
私は板倉町にできた大学に通うために大阪から出てきました。母を丁度、1年前に癌で亡くしました。癌、というどうしようも無い運命で亡くしたものの、それでも、側に居ながら、母の症状に気付かなかった父を恨みます。そして、側に居られなかった、何も出来なかった私を恨みます。私が死ねば良かった。何度もそう思いました。葬儀のとき「人一人、亡くすのがこんなことなのに、宅間(池田小学校の事件の犯人です)は鬼だ」と兄が言ったことを覚えています。どうしようもない運命にさえ、納得が行かないのですから、私はお母さんの気持ちを考えると、加害者の少年達に対し、お母さんのように考えるのはごく、自然だと思います。
私はあなたが正しいと思います。世の中には様々な価値観の人が居て、様々な意見を持っているでしょう。私もこのままでは母が悲しだとか、前向きに生きるよう、人に助言をされました。みんな、私を思っての事でしょうが、少しずれているような、甘えもあるのでしょうが、期待している言葉ではありませんでした。生理が来ませんし、夜、電気をつけずに眠れなくなりました。22歳だと言うのに白髪が増えました。人を亡くすと言う事は、本当に理不尽で身体も心もやり込められますよね。毎日生きていくだけでも精一杯で、迷子になったような気持ちですよね。ましてや、殺されたなんて、もっと私より複雑な感情が渦巻いておられるのでしょう。しかし、そのなかでNPOを設立されたり、友樹くんのお母さんは残されたものとして生きていく術を見つけられて、本当に頑張っておられると、頭が下がります。
私の母は、花が好きな人でした。実家に帰ると母の手入れした花々が私を迎えてくれました。友樹くんの写真を花でいっぱいにされていた映像から、母と重なり、どうしても応援したい、正しいと思っている人間が居ると知ってほしいと思い、メールを送らせて頂きました。
あまり、食欲のないご様子ですが、これから暑くなりますし、身体あってのNPO等のご活躍と思います。最後は何も食べられなかった母を目の当たりにしていることから、人間は食べられる内が幸せと思いますので、どうかお食事だけはお召し上がりになられるよう、お願い申しあげます。
なりこ