初めてお便り差し上げます

いろいろ大変な思いをされて心が痛み入るばかりです。
いろいろなご意見拝見いたしましたが、今回は私の懺悔と申しますか後悔の意味も込めてメールを差し上げます。

話せば長くなるのですが、もう20年程前 私は友樹君を殺した少年達と同じ様ないわゆる「不良」でした。
と言っても人殺しなどはやったことは有りませんが、大抵の悪事はやりました。

少年院にも何度か行き、出所した後はヤクザの事務所にも出入りして「いつかはこの世界でのし上がってやろう」などと愚かな夢まで見ていた時期もありました。

今回、飯島さんのH・Pを拝見させて戴き心から「過去の罪」を反省しています。

確かに私にとっては「過去の罪」になっているのですが、その当時の被害者の方は未だその苦しみから解き放たれてはいないのだと言う事を知り頭をいきなり殴られたようなショックを受けました。

今、少年法がいろいろ取りざたされていますが確かにザル法といえます。

しかし加害者側から言えば被害者に対しての心情と言うものは言葉では中々言い表せるものでは有りません。

お詫びに行くにもやはり被害者の方は感情にとらわれておられるので全くこちらの話を聞いてくれませんし、はっきり言ってどう対処して良いのか戸惑うばかりです。

また私の場合とはケースが違いますが被害者の方の感情は似たものではないでしょうか?
だからと言ってその罪が許されるとは思っていません。

私も少年審判を何度も経験しましたがハッキリ言ってあんなもので反省を促すのは無理です。
鑑別所、少年院などは取るに足らない場所であり、私を含む加害者はまた同じ罪を犯しても不思議ではないと思います。

今、私も3人の子の親となり昔自分がやってきたことを考えるとようやく本来の人間の姿がおぼろげながら見えてきたような気が致します。

これから私がすべき事は自分の経験を包み隠さず子供達に伝え二度と同じ轍を踏ませない事、そして殴られる痛みや辛さを教える事だと確信致しました。

人間は弱いものでこう有るべきだと判っていてもつい周りに流されてしまいがちですが「本当の勇気」を追い求めてみたいと言う気持ちになりました。

罪は消えませんがこれからは償いのつもりで出来る事から始めてまいります。

学校もろくに出ていないので何か訳の判らない文章になりましたがご容赦下さい。

友樹君のご冥福をお祈りするとともに今後の飯島様のご活躍を陰ながら応援させていただきます。

ペンネーム:弱虫