もう少しで3年になるんですね。
事件が報道されていた頃は、かわいそうに・・とただ漠然と思っていました。
被害者の立場に立って、母親の立場に立ってもし、自分の子供がという風に考えることは出来ませんでした。
でも、今は違います。私も19歳の娘を亡くしたからです。昨年の7月に交通事故でした。加害者も19歳の少年でした。親に買い与えられた2台目の車、乗用トラック(外車)で、曲がりくねった山道を女の子をたくさん乗せて走行中、前を走る軽四の遅さにいらだち、反対車線を走り娘の乗ったミニバイクと正面衝突しました。
バイクと外車では、娘にとってはひとたまりもありませんでした。最初は、少年法で保護される予定でしたが、少年の態度の悪さ、そして過失割合とかをみて、一度は家裁送致されましたが、地検に逆送され、地裁に起訴されました。
ちょうど、少年法も見直されつつあった時期で皆様が頑張ってくださったおかげかなと思いました。
結果的には執行猶予がつき、ほぼ無罪と同レベルとはなりましたが、刑事裁判では、被害者遺族として母の私が法廷に立つことも出来、涙ながらではありましたが、直に訴えることも出来ました。
『被害者の気持ちは理解できるけれども、それと刑罰は別物です。』
と言う裁判官の言葉が全てをものがたっているとおもいます。まだまだ、少年犯罪は起訴されること自体少なく
被害者だけが悶々とした日々を送っている場合がほとんどです。少年法で守られるならば、その少年を育てた親に何かしら罪があるのではないかと思います。
私どもの加害者の親も、息子の裁判なのに一度も自ら顔を出すことはありませんでした。
少年も私と会っても、会釈一つせず、頭を下げることもしませんでした。
そういう風に育てられているからなのでしょう。
私は、法曹界のことなど何もわかりませんが、加害者側の弁護士が、担当検事に妙にペコペコしていたのが気になりました。
どこかでつながっているのではないかとの印象を持ちました。
理由はどうであれ、子供を亡くした母の気持ちは同じです。
今からは、民事裁判で高卒女子と言う差別と戦います。
高卒で女子だから請求金額が高すぎるという理由です。
だったら、赤ちゃんで女の子だったらそれだけで、差が出るというのは実におかしな話です。
加害者側は、金額でごねてると思っているらしいけれど、それは違います。
まず、誠心誠意の謝罪があったならば、私は許すことは出来ないけれども同じ年齢の子を持つ母として、少年の将来を見やる心も芽生えたと思います。少なくとも、民事裁判は起こしていなかったでしょう。
亡くなった子供にしてやれる最後のこととして、母は戦います。
出来る限りのことをしてやれば、納得のいく結果が出なかったとしても後悔だけはないのではないかと思います。
私は、これ以上頑張れくらい頑張っているから、人から『頑張って。』と言われるのは好きではありません。
でも、子供のために戦いましょう。
醜い憎しみは、心の奥に潜めて、・・・・・・
たまたま私は、少年法改正の恩恵?を受けたけれど、もし
成人だったら実刑だったと思います。
そういう意味では、まだまだ少年法は甘いと思わざるを得ません。
今後、少年法の行く末を見守りたいと思います。
母にとって、子供は命よりも大切な存在です。
突然他人に殺されて、なぜ、被害者だけが
辛い思いをしなければならないのでしょう。
故意であっても、過失であっても、亡くした命の重みは同じです。
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