はじめまして。
私は千葉県に住む26歳、社会人の男性です。
飯島さんのHPを見て、メールさせていただいております。
よろしかったら掲載、お返事をお願い致します。

「加害者と被害者の親」

最近ニュースなどで”リンチ殺人”という決して許されることのない凄惨な事件を目にします。
これは今に始まったことでないのでしょう。
昔から・・・そう、まるで「戦争はいけないことだ」と、わかっているのに繰り返されてしまう、人間のどうしようもない愚かさを露呈している情けない事件、恥ずかしい事件であります。
とは言え、私も中学校時代は身近にいじめられている人がいても、「代わりに自分がやられたら・・・」と、恐怖が先に立ち、正義に味方のように助けることができなかったことを覚えています。
理屈ではなく、実際その現場に居合わせたとした場合、いじめている人間が自分よりも体力的に勝っていたら、本当に助けることはできません。情けない話ですが多くの人が感じたことがある、良心の呵責です。
でも、決して妥協してはいけないことです。断固として廃絶しなくてはいけません。
いじめや暴力をなくすシステム作り(家庭や学校での教育に警察との連携)は重要課題です。
(このことに関しては、この辺に致します。)

ゆうき君の事件の概要を飯島さんのHPで知り、私も改めて加害者側、警察への怒りを覚えた一人です。
先ほど自分で否定していながらも、一瞬「目には目を・・・」的な貧相な発想までしてしまいました。
お恥ずかしい限りです。
怒りの投稿を寄せる前に風呂に入って改めて事件のことを考えました。
「加害者と被害者の親」の違いってなんだろう???

(飯島さん、その他被害者の方への心情へ配慮が欠けた内容になるかもしれませんが、一意見としてご容赦下さい。)

事件の断片しか知らないで、また誤った解釈をしているのかもしれませんが、ゆうき君は友達と一緒にバイクを盗んだことがある、もしくは盗んだバイクを一緒に乗り回していたと拝見しております。このことを飯島さん自身は警察からの連絡であとから知ったのでしょう。
「子供がどんなことをしているのか知らなかった。」
よくある話です。どこでも聞きます。
自分の見ていないところでの子供の行動って、見えないところに落ちてしまったコインの表裏みたいなもの。
どっち?いつも絶対に表って言えますか?いつも必ず裏だと思いますか?
そう考えた時、飯島さん、あなたが加害者側の親にもなり得たって事、考えられませんか?
「うちの子に限って・・・」これもよく聞きます。
でも、世の中の親全員が決して過信してはいけないキーワードです。
事件の重さ軽さの問題ではなく、自分の子供がどこで何をしているのかわからない。
それは善悪の判断が確立しきれていない世代にとって、大変危険なことなんです。
そして誰もが被害者、加害者の親になり得るのです。

100%行動を把握することは到底無理でしょう。でも、100%の信頼関係は築けるはずです。
飯島さんはどうだったのでしょうか?ゆうき君のことをどこまで信頼できていたのでしょうか?
また、ゆうき君はどこまでご両親のことを思って行動されていたのでしょうか?

各家庭に子供部屋があっても、心の子供部屋、社会の子供部屋はあってはならないと思います。
子供だけの世界を作ってはなりません。
子供がどんなことを考えているのか?子供が外に出てどんなことをしているのか?
親だけでなく社会全体が考えなくてはならない問題です。

しかし、残念なことに年々青少年犯罪は増える一方です・・・
今は少なくなってしまった近所のうるさいオヤジ、オバサンって、もしかしたら正義の味方だったのかもしれませんね。
                               以上

心情を逆撫でしてしまうような不適切な発言があったかもしれません。
しかし、飯島さんの立場であるからこそ社会に訴えることができる事ってあると思います。
私もこの世の中から凄惨な事件がなくなるように祈るのではなく、実現できるように本気になって毎日を過ごしたいと思います。

最後にゆうき君のご冥福をお祈りして、失礼させていただきます。

                        千葉県 26歳 男