The AGP さん
ご意見拝見しました。平和ボケというのは、戦争を知らない経済成長の時代に平和をほしいままにしてきた人にこそ、当てはまる言葉です。人数の比ではなく、戦争体験者はたくさん存在するわけで、私も含めたトラウマを引きずったそういう人達をひっくるめて言うべき言葉ではないと思います。
飯島友樹君の現実が、被害当事者にしかわからないように、戦争も体験しない人には想像外の理不尽で残虐なものです。アメリカは正義の戦争だといっていますが、飛行場を空爆した帰路、爆撃機を低空飛行させ私達子供に機銃掃射をかけたのも、若いアメリカ兵でした。せせら笑っているのが見えました。戦争は人間を堕落させます。戦争体験者の平和の主張はその上にあります。
それでも私は、あなたの考えについて、とやかく言うつもりはありません。 ただ、さまざまな立場の違う考えがあるからこそ、他者に対して、何事につけても「ボケ」というような傲慢な表現を差し向けるべきではないと言いたいのです。
法律について、私は何も言っていません。法で裁くのは当然のことでしょう。近代国家でどこに法で裁かない世界がありますか。法で裁くからこそ、少年法の不備が問題にされているのでしょう。法で裁くことを是認するならなぜここで投書するのか、というあなたの問いは、論理が飛躍していて、理解に苦しみます。
飯島さんのHPを非常に狭い了見で、勝手に枠を決め付けている方たちが多いようですが、私は、自分の塾の子供たちの、少年犯罪に関するレポートの資料の要求で、HPを検索し、足を止めたのが始まりで、ただただその衝撃に釘付けになっているだけの人間です。少年の心の問題と付き合うのが本業です。どうして投書するのかとのご質問ですが、
少年たちと関わるものとして、そうではない人とは別の意見があるから発言しているのだと思います。子供の死の体験者として、悲しみの共感も大きいと思います。
人が人に同心円で丸ごと重なり合うということはないでしょう。重ならない部分というのは情報の広がりとなって、必ず運動の支え合いの助けになることもあると思います。何で付き合っているかなど、どうして詮索する必要がありますか。
ハンドルネームの件は、そのこと自体はご本人の都合でしょう。ただ、実名の人の職業まで指してマイナス評価する場合には、当然、ご自分も名前と身分を明かして投書するべきでしょう。職業によってはマイナスイメージにつながり、実質被害が出ます。弁護士さんなどは名誉毀損になりかねません。教育の問題で姿勢がおかしいと、あることないことマイナス評価されれば、私なども直接知らない人からは大いに疑われ、被害を被るでしょう。
あなたのHPを今回は見る余裕がなく、失礼します。 飯田 啓子