毛利弁護士は左翼活動家であるという主張を読んで、はっきりいってげんなりした。
確たる証拠もないのに、話の要所要所に加害者擁護論が展開されているから人を見る目がある人にはすぐに分かる。そんなあいまいなもので毛利弁護士は左翼だなどと決め付けていいはずがない。それにどうして加害者擁護論を主張する人は左翼なんだ?
その関係がよく分からん。それと批難をこめた意味で加害者擁護論という言葉を使っているけれどもオーストラリアやニュージーランドではごくごく一部だが被害者と加害者の双方を支援している団体がある。加害者が社会にスムーズに溶け込むことによって再犯を防ぐためだ。加害者のための活動をしているからといってただそれだけで批難するのはおかしい、前述した団体は加害者の社会復帰を支援することにより、犯罪そのものを減らそうとする意図でおこなわれているのだから。そういえば冤罪が発生する原因の一つに偏見や先入観でしか相手を判断することができないというのがあった。自分の立場をはっきりと主張するのは大切なことだが自分の主張だけが正しいと思いこみ自分と相反する意見は野獣の遠吠えにしか聞こえないというのでは困る。さらには野獣には何をしてもいいかのごとく、誹謗、嘲笑をするのはいかがなものだろうか。

犯罪被害者は長年多くの偏見のまなざしにさらされてきた。事件の全容を知りたいために民事訴訟を起こしたのに、周りからは「自分の息子の命を金に替えるなんて」と陰口をたたかれたりもしたそうです。また一方で「弁護士が少年法改正に反対するのは大切なお客様が減ってしまうからだ」と主張する人もいます。被害者のことを思うあまりにこのような根も葉もないようなことを主張したのかもしれません。しかし犯罪被害者の人権を訴える一方で他の人のことを平気で害するような人に本当に被害者のことを考えられるのか疑問に思えてきます。最後に戦争では多くの人の命が失われます。第一次世界大戦では民間人死傷者はわずか5%にすぎませんでしたそれがいまでは80%にも達しており、そのほとんどが女性と子どもです。(世界子ども白書1992版)ここのホームページを訪れる人は人の命に関し高い意識を持った方々ばかりだと思っていましたが、アメリカの報復に賛成、反対は別にして、毛利弁護士の主張に対し「甘っちょろい平和論」などと反論なさる方がいて、非常に残念に思いました。                        

                                  トラトラ