これからお読みになる拙ない日本語をお許し下さい。

16歳のひとり息子を持つ母親です。
毎日 「息子が事故にあったら」「息子が誰かから乱暴されたら」どうしようと不安な毎日を暮らしています。
息子が加害者になる事も有り得るのです。そういう傾向が有るというのではなく可能性を述べたまでですが。

私はこの国(米国)に住んで20年近くになります。犯罪の数ではトップを争う国の住民です。

「人を殺すという事を味わってみたかった」と言って同級生をバットで殺した14歳の男児。
「先生が気にいらない、皆殺しだ」と言って学校で銃を打った子。

日本で少年犯罪が目立ち始めるもっと前からこの国には問題がありました、現在でも減少する事はありません。
加害者の生い立ちが確かに家庭での不幸者(例:親から虐待された)が多いので現在被害者より加害者が同情され気味という、実に変な現象が起きています。

(何だか日本もそれを追っている様ですね。)

両親が働いていても生活が苦しい人達が大勢います。働いても働いても生活が楽にならないと子供の前でも平然と愚痴をこぼす様になります。
(片親ひとりが働いた給料で生活が出来れば他の片親が家に随時いられて子の面倒を見る事が出来ますよね、親の苛々も少なくなりますから子供にとっては良い影響になります)
低所得者が-犯罪者には勿論高所得者もいますが-あくせく働いても手元に何も残らない、そんな時ビルゲーツやら誰やら所得が途方もない想像も及ばない額なのを聞かされると働くのが馬鹿馬鹿しくなる事があります。(このあたりは私もそうですが)

明るい、経済的に安定した、健康な家庭に育てば犯罪は極度に減ります。
しかしこれは国が望んでいる事ではない様です。米国も日本も犯罪をなくす事を口にはしてもではその為に何をしているかというと何もしていないのではないですか。予算がないという現実、政治がからみます。
どうしたらこの様な犯罪をなくす事が出来るか、というとそんな方法はいっさいありません。国に頼る事はできません。
赤ちゃんを産む親がひとりひとり気をつけて子を育てていくしかありません。
脳の異状を持ってきて生まれた子は社会全体で責任を背負うべきです。USAは(特に私の住んでいるMASS.では)何年か前予算がないという事で精神病院を90%閉鎖しました。脳の異状者は各家庭の保護者(親)の保険を使って医療を受ける事ができますが、重症でももう容れてもらえる施設がないのです。さて一般の不平不満者よりこの人達の方が悪いと自覚せず犯罪者になるのが多いのです。 被害者は泣き寝入りです。
脳の病気の人は罰っせられませんから。

多勢がひとりを殺めた場合よりひとりが多勢を殺めた場合の方が世間の反応が大きいので警察は一所懸命になる。

あなたのWeb pageを見、どうしてもこれを書かずにはいられなくなりました。
あなたを力ずけるメールにはなり得ませんでしたが。
可愛い息子さんを(とてもハンサムな息子さんでしたね)意味のない暴力でなくされて何とお気の毒な方、何とか力になってあげたいと思って書き始めたのでしたが。

日本の警察の不可解な事。勿論こちらでしたらしょっちゅう有りそうな事なのですが。
何か捜査で手落ちがあって隠そうとしているのでしょうか。

お話を読んだ限りでは私にも事件は殺人であるしか考えられません。

自分の子供の最期の事を詳しく知りたいのは親として当たり前の事なのに警察の人が「そんな事を知ってどうする」態度をしたとは酷い話です。
そんな人を訴える事もできないのでしょうね。日本では特に。

それにつけても早く事実が解明出来て息子さんの常時不在の悲しみのどん底から脱出なされる様、そしてそれからは彼のお仏壇(お有りでしょうか)に向かって静かな心で毎日語りあえる様 (彼からはお母様が見え聞こえていると私は信じていますので)海のこちら側からお祈り申し上げております。

それから、犯人の少年達が何時か犯した罪の重さを反省し、あなたに、あなたの御家族に、亡くなられた息子さんに心から詫びる事が出来る様になるという日が来るという事も。

Yuko