こんばんわ。
何回かこのHPは、拝見しましたが、もっと捜査がオープンになること、公正さが必要
だとおもって書かせていただきます。
ジェームズバルガ―事件、御存知ですか。
イギリスで、1993年に10才の少年2人が2才のぼうやをスーパーマーケットから連れ出
し、4キロの道のりを歩かせ、そして殺害し、その身体を鉄道のレールの上に放置
し、身体を、真っ二つにした事件がありました。
あまりに社会を震撼とさせた事件で、マスコミは、名前と写真を公開してよいかと裁
判官に申し入れ、判決のとき、裁判官は、名前と写真の公開を許可しました。
そのため、加害者の少年の名前と写真は、公開されました。
今年1月、イギリスは、加害者の少年達を改名させ、釈放しました。
祥文社「子どもを殺す子ども達」は、ジェームズバルガ―事件の捜査と裁判のレポートです。
この本を読むと、日本のイギリスの、人権意識・捜査・裁判制度の差に驚きます。
捜査は、公開されることを前提に行われていて、これは、加害者にとっても、被害者
にとっても必要なことが改めてわかりました。
加害者の少年2人が逮捕され、警察で供述を取るとき、保護者と弁護士が付き添い、
必ず、テープに録音されます。1回の取り調べは45分を越えてはいけず、45分テープ
に録音されます。
イギリスは、陪臣制度をとっていますが、このテープは裁判で、公開されます。
10才の少年事件においても、裁判は公開で、報道関係者も、被害者遺族も、加害者家
族も裁判の傍聴をします。
取り調べは、機材がそろっている場合には、ビデオに録画されることもあるようです。
ジェームズバルガ―事件では、警察署に機材がなく、テープ録音のみでした。
報道関係者が多く、別の部屋を用意し、裁判の様子をテープで流しています。
加害者の家族にも、被害者の家族にも法廷に付き添う人がケアをしています。
取り調べの状況が公開されることは、日本では、少年事件以外でもないし、取り調べ
がテープ録音されることは、ないのですが、重要なことだと思います。
日本の司法も、取り調べの状況をオープンにすることで、警察や検察の公正さを保持
することができるし、そのことで被害者や加害者の不信を招くことはないし、冤罪を
防ぐこともできるのだと思います。
今、司法改革がさかんに論じられていますが、もっとオープンにする方向がとられて
もいいと思います。
そして、加害者・加害者の家族のケアをすることで、再犯を防ぐこと、また被害者・
被害者家族のケアをし、立ち直りを援助することが、必要なのだろうと改めて考えました。
日本の警察の捜査をオープンにすること、監視する体制をつくることができないで
しょうか。友樹君の犯罪による死から、学ぶことが何なのか考えていきたいのです。
(寒がりや)