Namiさんへ
Namiさんのメールへの感動のメールをしようと思った矢先、
事態が次に進み、ここを去られるのは残念です。
貴方の立場で、実名を出す必要はありません。
弁明を必要とする必要もありません。貴方は人を傷付けまいとするその精神の方が
大切です。人にはいろいろの立場があります。
実際に、こうした仮想世界での話は、実名、匿名を特定できません。
たとえ、その人が実名と名乗ったとしてもです。
ここでの大勢からみれば、当事者でない私もまた、去るべきかもしれないですが、
何か伝えたいことがあって、居座りつづけています。
でも、当事者でない私が被害者当事者を傷付けているという思いがあります。
しかし、全てを吸収したし、吸収するには発言しかありません。
発言は被害者当事者でない、私の立場でしか発言できないのです。
富久さんの歯に衣を着せぬ語り口、当事者であれば、当然ですが、
当事者でないものまでが、異口同音にそれを語れば、飯田さんがいうように
被害者当事者が裸の王様同然です。
それを良しとするか良しとしないかは、当事者が決めることですが、
少なくとも、飯島さんはそれを避けたいと思われていると推測します。
昔の話です。私も母親(医療ミスと思いますが)が死んで、同時に親しい友人が病魔
で
死んだので、告別に友人の家に伺った時に、友人の母親は、親は死んでもよいと
いわれたことで、30代そこそこの私にはショックでした。
もちろん、今はその友人の母親の気持ちは分ります。
その後、何十年も生き長らえて、そうした局面はいつも観てきました。
もちろん、私が死んだ方がよかったという局面も一杯あります。
実は、私こそが加害者であるとまでいわれることもあります。
直接手を下さなくても、自分が原因で死んだのではという局面は多々あるものです。
医療現場にいる人であれば、もっとそれが多いことでしょう。
本来は並みの神経では維持できない医療現場での、大変さが待っている将来の身、
Namiさんのような繊細な心が心配ですが、繊細すぎるほどの観察力で、
医療に従事してくれる人々が増えれば、日本の医療もさらに良くなるだろうにと思い
ます。
仕事には過誤はつきものです。
誰もが、過誤を怖れていれば、医療1つすら成り立ちません。
しかし、過誤を認める心がなければ、それもまた、医療現場は地獄です。
ほとんどの国民が医者に行けばと信用しています。
それは、長年の医者との信頼関係を培った結果です。
急速に信頼関係が壊れるものではないですが、1つでも事件が起これば一挙に全てを
否定するような報道が為されます。
これは、医療よりも報道の問題です。
99.9%までは医療を信じ、医療に頼ります。
医療犯罪者を作らないためにも貴方のような繊細な心が必要です。
決して、それは本を読んで、話を聞いての世界ではなく、
貴方の日常的な生活そのものから得られます。
人の心を動かせる何かを掴んでいられる繊細な心、
貴方こそが、医療にとっても、日本にとっても必要な人材です。
ほとんどの親が、多くの人々が、若者を信じ、育てています。
その信じる心が、若者を立派な大人に育みます。
大人や親が子供や若者を信じなくなれば、大事です。
そんなことはありません。
大人は、いつも若者、少年へのメッセージを投げかけます。
少年法の改正が、大人から子供へのメッセージであるとすれば、余りに
寂しいことではないでしょうか。
もっともっと、子供、少年を信用するメッセージがあっても良いし、あります。
その多くの少年が同世代の犯罪を防ぐように立ちあがれば、
それが一番の少年犯罪の防止策です。
飯島さんが不幸にしてなくなった息子さんに代わって、
法よりも、罰よりも、息子さんたちに代わって、加害者を憎むのでは無しに、
被害者、加害者を含む少年達が、自らが犯罪を防ぐように立ち上がるように
メッセージすることが必要ではないかと思います。
しかし、このことがどんなにその家族を苦しめることかも思います。
私がそうするためには、私がそうならなければならない。
そうであってはならないと思う私は、非難されても言わねばならない、全くの矛盾で
す。
Namiさんを含め、
若者がここに参加をし、ゆうき君の分まで頑張ればよいのではと思います。
飯島さんの気持ちの中にゆうき君と共に戦っているというそれがあります。
大人の論理ではなく、若者の論理で、少年犯罪は防げる筈です。
私はゆうき君が生きていたら、よき指導者になったろうと思います。
あれほどまでにして、殴殺された彼は、それほどまでに怖がれた存在だとも
言えるからです。
彼が生きていれば、やりたかったこと、やったであろうことを私たちは継承する
必要があります。
彼が、生きていれば、あの加害少年達を更生させる力を持っていたでしょう。
加害少年達は、飯島さんの日記ににもあるように、そのようにした親がいる。
彼らを更生させることが出来るのは彼らの親でもなく、法でもなく、
ゆうき君が生きていれば、彼であり、
ゆうき君と同じに悪に嵌まりながらも、親に信頼されて、
帰れる場所がある少年達によって、更生させることができると思います。
申し遅れましたが富久さんへ
実名云々は、Namiさんの訴えで十分でしょう。
名も無く、声も無く、なるべく多くの人々によってここが支えれるのを期待するので
あれば、
愛称あり、匿名あり、そして、名無しでもよいではないでしょうか。
管理者の断り書きにはそのように書いてあります。
当初、私も実名でしたが、ペンネームを今は用いています。
ここは少なくとも、実名でとは書いてありません。
少なくとも、飯島さん以外は実名であるかいなかは分らない筈です。
逆に、飯島さんが、知っていてくだされば、いざというときには正々堂々と戦えるの
では。
志田 糺