志田です。
TPさんWrote
「まさか、昔の日本のような教育勅語や、海外の理想を目指すという
一党独裁の国のように思想教育するのでしょうか。」
教育勅語の見直しは既に始まっています。一党独裁は別として、思想教育
の必要性はそこかしこで、言われています。でも、こうした流れがどのように
定着していくのかは私には分りません。それは国民1人1人が決めることで、
その結果に対する予想は出来ません。しかし、それは防ぎたい。どうしたら
よろしいか日夜悩む以外能のない自らを戒めていますが。
TPさんWrote
「今の憲法を守る為には、今の法律や少年法や教育法のままが良く
て、今のままがベストで、後は、地域や学校で、個々に勇気付け合
うことだけ、被害者の方々の奮闘にかかるということなのでしょう
か。」
私の主張はむしろ、憲法を守るのが趣旨ではありません。憲法に盛られた
精神が壊れないかと心配しているのです。
少年法も然りです。教育法については、現元法律の制定には相当の
反対をしましたが、それは適いませんでした。これを守るなどという
破廉恥なことは言えませんが、教育法改正の動きについては注視します。
また、被害者を先頭に立たせることが趣旨ではありません。
被害者先頭の運動が支援者先頭の運動に変わることを願います。
被害者・加害者、当事者・非当事者などなどの関係が
解けないといつも、被害者があって、運動が始まるという結果の後追い
のみが先行していることに疑問が生じます。
TPさんWrote
「また、少年犯罪、少年法に対する運動を、被害者の団体のみの運
動のように言われるが、普遍的な、多くの一般の人々が現状を変革
したい、現状をより良くしなければという声に支えられているから、
共感される方が多いのではないですか。」
前の内容と重複もあり、繰り返しませんが、多くの人々はむしろ、
変革を望んでいない様に思えます。世界は明らかに変革の時代を
迎えています。しかし、その変革は現在の人々が受け入れることが
出来るかいなかについては多いに疑問があります。
それでも歴史は確実に変化するわけで、その時に、もっとも理想的な
変化の法則を見出すのが、生きているものの努めです。
TPさんの言われている「少年犯罪、少年法に対する運動を、現状を
変革したい、現状をよりよくしなければという声に支えられているから、
共感される方が多い」ということ、TPさんの立場として分りますが、
私の立場としては、ぜんぜんぴんときません。
TPさんWrote
「いつ何時、自分や、我が子が、その被害者にならないとも限らない、
今のままでは、おかしいと思っている方が多数だからではないですか。」
これも余りぴんと来ないのですが。身内に限らず、被害者であることは
悲しいことです。無条件に悲しく、悔しいだけです。自分以外は
全てが敵に見える筈です。その感情と当事者でない、被害者でない
ものとの共通の土俵なんてないと思います。
この怒り、この苦しみが多数の同情を買い、多数の支援を生み、だから、
その人たちが、今のままでは、おかしいと思うとは限りません。
確かに、この事件を通して今のままがおかしいと思う人も出ましょう。
自分がもしかしたらそうなるかもしれないと思う人もいるでしょう。
しかし、今のままで良いという人も、自分はそうはならないという人も
少なからず、存在します。
少年犯罪や、少年法はいつの時代も問題になっているし、継続して
検討されている。この事件があって、そう思いをなす人がいれば、
何処かの弁護士さんのようにそれはそれで、素晴らしいことえはあるが、
余りに悲しい現実ではないでしょうか。
私たちは人の考えを一朝一夕にして変わるとは思っていません。
日常的な会話、実践の蓄積でしか変わらないし、それでも、その考えを
変える人は少ない。むしろ、こうした悲しい現実を踏まえて、一歩でも、
相互の連携が出来ることを期待します。沢山いるということでは無しに
沢山いることを期待して。
TPさんWrote
「法改正もだめ、学校教育を変えるのも、とにかく反対、「何よりも
大切な」理想がある、そういう方々の声も、飯島京子さんのような、
子を持つ親が感じる、切実な声を消そうとしているのではないでしょ
うか。」
私は、法の改正よりも国民立法なり、市民立法なりを求める方が
理に適うと思います。私に理想があるというよりも、理想をもとめる
ことは人の常です。
ところで、私の議論が「飯島さんのような子を持つ親が感じる、切実な
声を消そうとしている」のであれば、少なくとも、私はすぐにでも、
ここでの筆を絶ちます。
もちろん、私の議論に反対される方を知っておりますし、それは
考え方の相違であり、そうした人の意見を大切にしこそすれ、
もみ消すことなど考えたことはありません。
ただし、善意が善意でないこともありますし、それは相互に指摘が
必要です。少なくとも、TPさんが私の議論で、TPさんを傷つけてい
るのであれば反省するしかありません。