BBSでの私の投書について、ご意見と質問をありがとうございました。
さちさんの文章の解釈は、それぞれのとらえ方で仕方がないのではないでしょうか。私は筆者の心というものは、その一言一句、一文だけ抜き出して判断できるものではないと考えます。私自身、「一生懸命で」と言っていますが、あなたのおっしゃるように「一生懸命だから」とは言っていません。
この件で言えば、さちさんの過去の投書とこれまでのいきさつを自分の記憶にインプットしていて、それに照らしながらその部分を読解してきていると思います。さちさんに悪意などないというのが、私の見かたです。飯島さんに悪意を込めて発言されるはずがない、という、ただそれだけの意見です。それ以上の意味はありません。
そもそも投書を、なぜ悪意に悪意に解釈しなければならないのでしょう。大人の意見というものは、一人一人の重い人生を背景にしての生活者としての意見であるわけですから、本来、一人一人の意見を意見として聞くしかないと思います。不必要に反論されると、その論拠のために、また膨大な具体的な説明が必要になります。
友樹君のバイク窃盗事件については、「御意見」で、私も他の方の意見に対して、何度か発言していますが、たぶん、さちさんと同じではないと思います。そのことがそれほど重大な問題だという立場をとっていません。どう言う意味かといえば、そういった少年犯罪を取り調べるときの警察の調書も、少年達の自白も曖昧で、かばいあったり人のせいにしたり真相がわからない場合が多いということを経験しています。ご当人が亡くなっている今、京子さんは、少年の心の深層も事件の真相も究明できないまま、窃盗犯の母を引き受けなければならないわけで、私はその部分に関して不問に付してほしいという気持ちが、少年達の犯罪を垣間見てきた立場から、とてもよく分かるからです。善悪はっきりしたい方達の意見とは少しずれたところで、この件については、ご本人が不在で、伝聞だけでしか事件を知らないものが論じても意味がないと考えています。
でも、さちさんにはさちさんの思いがあると思います。その部分を不問にしないことによって、飯島京子さんに少年の心の闇を考えてほしいと思っていらっしゃるのではないかと想像します。そのことが犯人達の心の闇にも通ずるので・・。さちさんの気持ちはさちさんでなければわからないですけれど・・。ともあれ、悪意などはまったくないことでしょう。
富久邦彦さんのご意見についてですか・・。
まずは、悲しい事故でご子息を亡くされたことについて、新聞で拝見していましたが、お父様のお悲しみに触れ、衝撃的で言葉もありません。悲しみを飯島さんの心に重ね合わせてのご意見で、第三者が、何か言えることではないように思います。飯島さんがどう受け止められたか、ではないのでしょうか。
飯島京子さんが傷つかれるからBBSを閉鎖したほうがよいという部分については、これまでにさんざん、いろいろありましたし、このテーマで開設されれば、反論や加害者側の誹謗やさまざまなことが予測できたと思います。よく乗り越えてこられました。今回の閉鎖は、少年法も一応改正され、この大きなテーマでは具体的な意見も少なくなったので、ちょうどお休みにして考えたい、そういう時期に重なっただけではないかと私は思っています。でも、これも飯島さんに聞いてみないと分からないことです。
今後、どの法をどう変えたいかという具体的な提案がないと、論議が難しいのではないでしょうか。ただ、どのような人の意見も聞けるBBSであってほしいと考えます。多くの人が書き込めるようにペンネームで構わないのではないでしょうか。みなさん無責任ではないし、反論もしっかりされていると思います。不安定な子供達の心の悩みだって、少年法や犯罪と大いに関わりがあると私は考えます。大人は、少年達のさまざまな心の闇や環境に耳を傾け目を凝らさないで、法律だけを一人歩きさせてはならないないとも考えます。
飯田 啓子