このHPは被害者の方が管理されておられるので、
皆さん、無責任な発言を控えているだけだと思います。
誰も吉藤さんと同意見の方を排除しようなどはしていません。
ただ反論している方がおられるだけです。
もしこの問題をもっとほりさげて本当の解決を見出したいなら、
あなたご自身も反対意見に耳を貸すべきではないでしょうか。

 確かに世間的な常識からいって、
ご子息を亡くされて悲嘆されているご遺族にたいして
あなたのご意見は、それ相当の覚悟がなければ
とんでもなく無責任な発言ということになります。
ここは議論の場であるかもしれませんが、
同時に友樹君の死を悼むHPでもあるのですから。
 現実の生活で、もしあなたが京子さんと顔見知りだったら
悲しみに沈む京子さんに同じことをおっしゃるかどうか疑問です。
そう考えてみれば、あなたのご意見がこうした反発にあうのも
ある意味ごく自然のことに思えます。

「刑法上、犯罪に重い軽いはあるとしても、被害者にとっては、それぞれ異なります」と吉藤さんは書いておられますが、
吉藤さんにとってはバイク盗難は殺人に近いほど重い罪なのでしょうね。
けれどバイクと人命が同等でないことはご自身も認めていますね。
バイクに乗ったこともない私にとっては、申し訳ないのですが
バイクは人命に比べればはるかに下です。
このギャップがあなたと、あなたに反論する人との相違の一部です。
人命の大切さを否定する人はいません。
けれどバイクをあなたほど大切に思う人は残念ながら少ないと思います。
そしてこれが世間の一般的な常識感覚です。

わが子を殺されたくやしさを、子をもつ親として私は容易に
想像できます。胸をかきむしられる、心臓を引き裂かれるとは
まさしくこのことです。
このHPを見たあと何日も眠れなくなりました。
おさない子供の寝顔を何度も確かめました。
やるせない怒りを抱えたご遺族に、せめて怒りの持って行き場を
与えたい・・私自身の自然な感情です。
けれど情で語るのは、今はやめておきましょう。

 友樹君のバイク盗難についてですが、
友樹君が殺人の被害者になることで友樹君の罪が許されるとは
私も思いません。
(また、京子さんは友樹君だけを少年法改正の対象外にしたいと
言ってるのでなく「加害少年とせめて同等に」扱ってほしいと
書いておられます。
よくお読みになってください。)
 
友樹君が生きていれば、「盗難の罪に見合った罰」が必要でしょうが
そう出来なくしたのは殺人を犯した少年たちです。
友樹君は正当な、罪をつぐなう機会を与えられるべきでは
なかったでしょうか?
それは友樹君のためにもなったでしょう。
友樹君が生きていれば、吉藤さんも満足されるような反省の言葉を
聞けたかもしれませんし、つぐないもできたでしょう。
けれどそれはすべて生きていればの話で
そう意味で、彼の罪について議論すると結果的に堂々めぐりに
なってしまうのです。

彼は殺されて、罰を受けることもできなかった。
死んだあとに彼と彼のご遺族がバイク盗難について責められても
彼はどうすることもできません。
彼の死の尊厳を傷つけられても、
ご遺族は歯をくいしばって耐えるしかないのでしょうか。
「死人に口無し」とはまさしくこのことです。
だからこそ、いっそう友樹君の死は残念に思えるのです。
 
「友樹君も加害者だった」と言われる方もいますが、
はるかに、それ以上に、友樹君が被害者であることに変わりはありません。