石山 孝子さん
確かな手応えのあるメールをありがとうございます。
飯島さんの胸中を考えると、言えなかったことを、
決して飯島さんを傷つけることなく、見事に石山さんの胸中を
表現してくださいました。
デビットさんのこと、私もテレビで見た気がします。
到底、理解しがたい世界を、どれほどの重荷を背負って生きていられるか。
想像だにつきませんが。
この例から、石山さんが大人の問題を引き出されていることも見事です。
多くの意見のなかで、なぜ、ゆうき君の問題を大人の問題へと戻せない、
大人達の心の暗闇を感じていたときですので。
実は大人達が、こぞって、加害者に対するバッシング、いじめ、そして、リンチを
加えていることを知って欲しかったのです。
その大人達の行動を見て、少年達は同じことを繰り返すでしょう。
もっと悪いのは、大人達は、通常おとなしい人たちです。
役人、警察、やくざ、そしてほとんどが強いものにまかれる人たちです。
そして、少年犯罪者を含め弱い立場の人たちが現れると、よってたかって、叩きに
かかる。
私は、今、少年法改正エネルギーの少しでもよい、大人の世界を変えるために、
考え方向に向けてくれたらと、思います。
デビットさんのエネルギーは死刑廃止運動へと駆り出されました。
彼の気持ちは、冤罪を防ぐには、それしかないと悟ったのかも知れません。
生きていれこそ、無実の罪がはらせると。
殺された人の無念を晴らすにしても、真実は、人を排することではなくて、
人を律することでしか、明かせないと思います。
幸いに、このHPには多くの少年達、そして、大人が参加しています。
意見の相違が合ったとしても、その立場その立場で、自らの生きるべき姿を
見出しているような気がします。
発言をし、バッシングを受けたとしても、それをサポート人々もいます。
知らないがゆえに、出てくる異常なことば、しかし、発言することで、自らが知らな

ことを知る機会に恵まれることが、どれほど、幸せなことか。
まさに、子供が大人になっていく世界を描けている世界が見えます。
暖かく、ゆゆしく、この場所がもっと早くできていれば、あの事件は
防げたかもしれない。
そして、この環境がもっと広がれば、今後、こうした事件の再発を防げるかもしれな
い。
私たちはこの環境を確かな手応えとして、観じているように思えます。
                                                       志田  糺